【マエケン夫人の告白4】日米の違いを痛感!メジャー選手の妻の役割

2017年01月14日 11時00分

ドジャースのチャリティー活動に参加する早穂さん(左=早穂さんのブログから)

【元局アナ青池奈津子のメジャーオフ通信・特別編:マエケン夫人・早穂さんが明かす「前田家裏日記」(4)】

 

 ドジャース前田健太投手(28)は先発する日、登板前には奥様・早穂さんが作ったお弁当とおにぎりを、そして投げ終わった後にももう1つお弁当を食べていたそうだ。日本人からすると当たり前のことのように思うかもしれないが、これを聞いて驚かないメジャー選手の奥様はいないだろう。それほど、日米ではパートナーによるサポートの考え方が違うのだ。

 

「最初は、なんで選手の奥さんっていつも球場来ているんだろうって、ずっと疑問だったんです」という早穂さん。

 

「日本人はどちらかというと旦那さんの食事やメンタル面を陰で支えるのが主。でも、こちらはガンガン前に出て行って、『私、来ているよ』ってアピールする。エースの奥さんは絶対毎日来ている」

 

 エース左腕、クレイトン・カーショーの奥様・エレンさんは昨年11月に第2子となる男の子を産んだばかりだが、妊娠中にもかかわらず、シーズン中は夫の登板日ではなくても毎日球場へ足を運んでいたそうだ。

 

「それは彼がこのチームのエースである、その妻として毎日球場に来るのが彼女なりの誠意というか、サポートの仕方。ああ、そういうことか、支えるという意味がそこなんだってシーズン終わりごろに気づいて。日本とは全く解釈が違うから、私なんかは逆に、旦那さんが試合に出ている時にしか行かないから、もしかしたら薄情者と思われているかもしれない。この人、旦那が投げている時しか来ないし、夜も遅いからっていって、旦那が投げ終わったら帰っちゃうよねって思われているかも(笑い)」

 

 日本人としてのバランスが難しい、と早穂さん。

 

「でも、子供の世話もあるし、日本人だと夜10時、11時まで子供を外に出している方が白い目で見られるんじゃないかなって思っちゃう。ナイターの後のシャンパンファイトでも子供たちがいっぱいいたんですが、大丈夫なのかな、とか、こんな小さい子供を飛行機乗せて大丈夫かなって思っちゃう。それってもう文化の違いですよね」

 

 前田選手と同じくらい有名な前田家の食卓。連載1回目で触れたように食材集めだけでも大変で、スーパーやファーマーズ・マーケットなどを何軒もはしごする必要がある。シーズン中、前田選手が「食事には困っていません」と話したのは、こうした子供の面倒や登板日の試合観戦、メジャーリーガーの妻としてのボランティア活動などの忙しい中でも、こだわって作り続けた早穂さんの努力のたまものだ。

 

 ところで、文化の違いといえば、もう一つ大きいのが住居。日本では、少なからず新築物件に住みたいと思う人は多いと思うのだが…。

 

「いや、もう家が大変で!」。早穂さんのテンションが高くなった。ちなみに前田家は、ドジャースと8年の長期契約してから、カリフォルニア州サンタモニカの新築物件を購入。ところが、「もう毎日リペアが来ていたんです、この1年!」。

 

 そうなのだ。これは別の友人にも聞いた話なのだが、どうも米国の物件は新築ほど、修理することが多いのだとか。

 

 最終回の明日は、前田家のリペア大作戦です。

 

 ☆まえだ・さほ 1985年7月19日、千葉県生まれ。フェリス女学院大時代、テレビ神奈川「みんなが出るテレビ」でリポーターを務める。在学中に「ジュニア・ベジタブル&フルーツマイスター」の資格を習得。2008年4月、東海テレビにアナウンサーとして入社。10年10月末に退社後、フリーに転向。15年2月、初のレシピ本「前田家の食卓」(幻冬舎)出版。

【関連記事】

関連タグ: