【大リーグ】弟コリーが語った「全てが見本な兄」

2016年12月11日 11時00分

兄のカイルはマリナーズの主砲として活躍中(ロイター=USA TODAY Sports)
 元局アナ 青池奈津子「メジャーオフ通信」

 

【カイル・シーガー内野手(マリナーズ)】「優しくて、愛情がいっぱいで、誠実」

 

 ドジャースのコリー・シーガーに、マリナーズに所属する実兄のカイルについて聞いた時に返ってきた言葉だ。シーガー家は29歳のカイル、24歳のジャスティン(マリナーズ傘下のマイナーリーグ所属)、そして22歳のコリーと3人揃ってプロ野球選手。今季は三男コリーが大ブレークしたが、常に先陣を切り、弟たちを導いてきたのがカイルだ。コリーは続けた。

 

「いわゆる典型的な兄。僕とジャスティンは年も近いからよく喧嘩をしたけど、カイルは面白がって、僕らの喧嘩を促していたな。もちろん仲裁にも入ってくれたけどね。負けず嫌いで、僕らに対しても手を抜かず、僕らに必要だと思うことはあえて難しくしてやらせたよ。とてもいい兄で、彼が大学に行って距離ができてしまった後も何かと気にかけてくれて、野球も勉強も、個人的なことも全て兄が相談相手だった。心から僕らの成功を願ってくれる。事実、自分が見本になって示してくれたしね。本当にすてきな人だよ」

 

 兄カイルは弟コリーを「パーフェクトガイ」と呼んだが、こちらも負けず劣らずの大絶賛。兄の悪いところは思いつかないという。

 

 3兄弟揃ってプロ入りしただけでなく、性格もいい。たくましく成長した背景には、素晴らしい両親の存在があるからこそだ。

 

「銀行員の父と学校で先生をしている母、その両親の影響かな。野球やスポーツに関しては必ず父がいてくれたし、勉強は両親ともに見てくれた。僕らが大学に行けるようにと願ってくれてさ。実は、父は若いころ、ドラフトされたけど手首の骨折で野球選手の道を断念したんだ。だからって僕らを選手にしようとしたわけではなく、僕ら自身がとにかく野球が好きになったんだけど。カイルが大学へ行き、ドラフトされていろいろな思いが現実的になっていったんだ」

 

 そして「そうそう」とコリーは付け加えた。「カイルが大学生でドラフトされた当日、夜11時ごろで僕は中学生だったからベッドに入っていたんだけど、インターネットで発表された瞬間、下の部屋からドッと歓声が上がって、誰かが『マリナーズだ!』って叫んだ。それでカイルは自分の部屋に行って、幼いころ所属していたチームのユニホームを引っ張り出してきて見せたんだ。そこには『マリナーズ』って書いてあって。運命的だよね」

 

 コリーは「カイルには今オフ、第2子が誕生するんだ」ともうれしそうに話した。男所帯のシーガー家には待望の女の子の誕生となるそうで、今ごろきっと3兄弟はメロメロだろう。

 

 ☆カイル・シーガー 1987年11月3日生まれ。29歳。ノースカロライナ州出身。右投げ左打ち。183センチ、98キロ。2009年のドラフトで指名されたマリナーズに入団。11年7月7日のエンゼルス戦でメジャーデビュー。翌12年シーズンから正三塁手として起用され、14年にゴールドグラブ賞を受賞。16年はキャリアハイの打率2割7分8厘、30本塁打、99打点。リーグを代表する長距離砲として活躍中。

 

 ☆コリー・シーガー 1994年4月27日生まれ。22歳。ノースカロライナ州出身。右投げ左打ち。193センチ、98キロ。2012年のドラフトで指名されたドジャースに入団。15年9月3日のパドレス戦でメジャーデビューし、4打数2安打2打点をマーク。16年は正遊撃手の座をつかみ、監督推薦で球宴初出場。打率3割8厘、26本塁打、72打点の好成績で新人王、シルバースラッガー賞を受賞した。

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