【大リーグ】コリーの兄・カイルが語った「完璧な弟」の弱点は…

2016年11月27日 16時30分

ナ・リーグ新人王に輝いたコリー・シーガー(ロイター=USA TODAY Sports)
 元局アナ 青池奈津子「メジャーオフ通信」

 

【コリー・シーガー内野手(ドジャース)】出来過ぎでしょう。今年のナ・リーグ新人王に輝いたドジャースのコリー・シーガー。ご存じない方はぜひともインターネットで検索して彼が帽子をかぶっていない写真を見てほしい。

 

 地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」の記者が「背が伸び過ぎて、ボーイバンドから抜け出してきたような」と表現したが、もうまさにそれ。きれいな濃いブロンドヘアと青い瞳、そして長い手足と193センチの身長には不釣り合いとも思える筋肉がバランス良くついている。

 

 極め付きは「コリー・スマイル」。どこか大人びており、普段は静かで控えめな彼の真剣なまなざしが笑顔に変わる瞬間、22歳の若さとあどけなさが全開となり、それを見た者は物の見事にハートを射抜かれる。それでいて、今季は球宴に選出され、ホームランダービーにも出場。シルバースラッガー賞、新人王まで取ってしまう才能を持っているのだ。これをパーフェクトガイと呼ばずしてなんと呼ぼうか。

 

「彼に足りないところ…。正直、見つからない」とはマリナーズに所属する6歳半上の兄カイル。その“完璧な弟”について一番そばで見ている兄の目線で、いろいろと教えてくれた。

 

「コリーは昔から静かで控えめで、すごく怒ったり、すごくハッピーになったりしたところをあまり見たことがない。感情がすごく安定している。幼いころからどのチームでも一番うまい選手だったし、彼がやると野球も簡単に見えるよね。我が弟ながら、コリーは野球選手をするために生まれてきたようなヤツだと思うことがよくある」

 

 シーガー家は3人兄弟でコリーの2つ上のジャスティンも現在マリナーズ傘下所属と野球のサラブレッドブラザーズであるが、その中でも昔からコリーが一番背が高く、野球もうまかったそうだ。

 

「僕がメジャーリーグでプレーし始めた2011年、オフに実家に帰って高校生だったコリーと練習したけど、その段階で弟の方が僕よりうまいと思った。キャッチボールをすれば僕よりいい腕を持っているし、スプリントをしたら僕より速いし、打撃練習したら…。ワオ、僕より打てる! 僕は年上で経験値も多いはずなのに彼の方が断然うまい。スペシャルなヤツなんだなって思ったよ。それ以来、弟のファン。純粋にうれしいよ」

 

 スポーツ万能、イケメン。しかしハリウッドがすぐそばの球団に所属しながらも派手なところは一切なく、オフになれば地元ノースカロライナに帰って兄ジャスティンと共同生活をしながら毎日兄弟3人でトレーニング。毎オフになると、カイルの3歳になる息子・クルーと遊ぶことも楽しみにしているという。素朴なキャラクターで本当に非の打ちどころがない。

 

「あ! ひとつあった」

 

 インタビュー中ずっと考えてくれていたのだろう。カイルが歩きかけながら振り返った。

 

「弟は息子のオシメを替えたことがない。『それだけは絶対にできない』って言ってた。それができたら完璧かな」

 

 ☆コリー・シーガー 1994年4月27日生まれ。22歳。ノースカロライナ州カナポリス出身。右投げ左打ち。193センチ、98キロ。2012年のドラフトで指名されたドジャースに入団。15年9月3日のパドレス戦でメジャーデビューし、4打数2安打2打点をマーク。16年シーズンは正遊撃手の座をつかんで監督推薦で球宴初出場も果たし、打率3割8厘、26本塁打、72打点の好成績で新人王、シルバースラッガー賞を受賞した。

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