ヤンキース・田中 来季への決意「200イニングじゃ足りない」

2016年11月09日 11時00分

田中は長男の逸話までたっぷりと語った

【独占インタビュー後編】ヤンキース・田中将大投手(28)の単独インタビュー後編をお届けする。好調だったシーズン終盤の手応えとメジャー4年目となる来季への決意、さらには2月に誕生した愛息について、背番号19は笑顔を交えながらも時には熱く、時には冷静に、その胸中を語り尽くした。

 ――試行錯誤が実を結び、終盤の8、9月は好調だった(10試合に登板し7勝1敗)。自身のコンディションもさることながら、捕手がマキャンからロマインやサンチェスに代わり、配球面に変化があったことも大きかったのでは

 田中:配球のバランスはキャッチャーによって違うから、そこの違いはあるけど、単にキャッチャーが代わっただけ。自分の中でボールの使い方とかも変わっていないですしね。

 ――ツーシームが効果を発揮しただけでなく、フォーシーム(直球)の重要性、生かし方も変わったのではと思うが

 田中:僕、ツーシームを使わないときはほぼフォーシームでした。配球の比率はチームによって変えてます。このチーム、フォーシームの方が合わないなとか、ツーシームの方が合わないなとかいうのがなんとなくあるから。真っすぐのサインに関してはツーシームでもフォーシームでもどっちでもいいっていう話になっているから、そのとき自分がいいふうに投げるだけです。

 ――自分の裁量で決められると

 田中:そうです。それは日本のときからずっとです。こっちでもそういうふうにキャッチャーから言われて「あ、こっちでもそういう感じでいいんだ」と思って。それは1年目からそうです。その日の制球、フォーシームが安定していないんだったらゾーン内でちょっと動かした方が安全だと思うし、それはその日の調子、コントロールの精度にもよる。だから僕の中では、固定的な考えというか、そういうのがないんですよ。自分がどんな状況にも変化できるように、対応できるようにと思っているから。

 ――1年目から言われている「適応力」

 田中:だからツーシームばっかり投げていたときは、それが自分の中でベストだと思ってたからそうしていたわけだし。最初の方なんか(フォーシームを)1球も投げていない試合も何試合かありますよ。仮にフォーシームに見える球があったとしても投げてない。それは本人が投げていないと言っているんだから投げていないんですよ。

 ――1球も

 田中:1球もです。ツーシーム、フォーシームの定義って投げたときに回転しているときのシーム(縫い目)の数でしょ。別に動かなくてもツーシームはツーシームなんですよ。2本しか通っていないんだから…まあ、話を戻しますけど、自分の中でそのときのベストだと思った使い方をしているだけです。
 ――今年は2月に愛息が誕生した。とにかく大きいと、夫人のブログにも書いてあったが

 田中:(大きさに関しては)上のカテゴリーの5%に入ると。つまり、この時期に生まれた子供が100人いたとしたら、そのなかの5人に入るでかさ。身長はちゃんと測ってはいないですけど、1歳半くらいの服着てます。

 ――分担は

 田中:いろいろやってますよ。

 ――オムツも

 田中:オムツ…(少し慌てて)オムツもそりゃ換えられますよ。お風呂は(シーズン中は)1回しかないです。だいたい、お風呂の時間に合わないから。球場にいるし、だってホームでも球場にいて帰ったら寝てるし、あと遠征にも行くからなかなか入る時間がないんですよ。でも何回かは入ってますよ。

 ――自身はもちろん、まい夫人も運動神経抜群。すでにその兆候は出ているのか

 田中:わかんないっす。ないです(笑い)。体は大きいけど、今はないと思います。

 ――子供を育てるのは大変

 田中:そりゃ大変ですよ。でも一番は妻が大変ですよ。ずっと一緒にいるわけだし、数々のことをしないといけないわけですから。

 ――シーズン終了時の会見でも語っていたが、来年の目標もやはり、今季アウト1つ足りなかった200イニング登板か

 田中:そりゃ、200にあと1個届かなかったけど、200投げたようなもんじゃないですか。200じゃないんです。200じゃ足りないんですよ。みんな220以上くらい投げているでしょ。ただ僕、順調にあと2試合投げてたとしても210イニングちょっとでしょ。それでも足りない。

 ――200は通過点

 田中:マウンドを降りるのが早いんですよ。チーム方針もあるし、もちろん自分のケガ(右ヒジ)のこともあって、そういうふうに使われるのはしょうがない。特にシーズンの序盤は後ろに3枚(ベタンセス、ミラー、チャプマン)いたわけだから、ゲームリードしていれば、あそこを使いたくなるのも分かりますもん。だからマウンドを降りるのが早くなるのも分かりますし、チーム方針にはもちろん従います。でも、自分で目指さないといけないのは、やっぱり6回じゃダメ。

 ――長いイニングを投げ、最低でも200イニングと

 田中:会見でも話しましたが、チームが大事に使ってくれているっていうのはありますけど、そこも関係なしに投げていけるようになっていけば、(目標に)近づいていけるのかなとは思いますけどね。