ソフトバンク・五十嵐亮太投手(37)が31日、メキシコのウインターリーグ(WL)参加のため、福岡空港から成田経由で同国へ向かった。

 出国するのだから、手続きに時間がかかることは分かっていたはず。ところが、五十嵐が空港に到着したのは出発の35分前。両手で大きなスーツケース2つを引いて「危ねー、ギリギリ。遅れちゃった」と汗をかきながら報道陣の前に姿を見せた。

 さらに後ろをついてきた男性から「ありがとうございます」とスーツケースを受け取った。なんと見知らぬ男性が厚意で荷物運びを手伝ってくれたのだ。五十嵐は「あの人がいなかったらアウトでした」と男性に心から感謝し、保安検査場をギリギリで通過して駆け足で機内に乗り込んだ。

 WLでは「フォークより変化する確率が高い」という新球のスプリットを完璧にマスターすることをテーマにする。「マー君みたいな感じ」とスプリットの名手、ヤンキース・田中のような変化を自分のものにするつもりだ。