オリックス・長谷川SAに聞いた「イチローの復帰は?」

2016年10月30日 10時00分

秋季練習を視察した長谷川氏

核心直撃オリックスのシニアアドバイザー(SA)として20年ぶりに古巣復帰の長谷川滋利氏(48)がチーム再生に向けて立ち上がる。エンゼルス、マリナーズでの長年のメジャー経験とネットワークを生かして新外国人獲得に尽力するつもりだが、渉外業務のみならず、広報活動、営業、ファンサービスなどあらゆる分野にやる気満々。さらに盟友・イチロー(マーリンズ)の気になる今後についても大いに語った。

 

 ――20年ぶりの古巣復帰

 

 長谷川氏:一緒にやってた人がいるから楽だし、わかりやすい。西村ヘッドもロッテ時代からよく知ってますからね。感慨もあるけど自分のことよりプロ野球、オリックスがよくなってほしい。

 

 ――オリックスは低迷が続いている

 

 長谷川氏:たまに試合を見に行っていたけど、勝ち負けじゃなく、アメリカとの比較で考えちゃうよね。応援の仕方とか、鳴り物がどうなんだろうとか、ね。どちらかといえばマーケティングにも興味あるから。でも俺がいきなり営業とかマーケティングをやるのもお門違いでしょ。とりあえずは何かで結果出してから、やりたいのはやりたい。2~3年後にはファンサービスとか営業的なこともやりたいですね。もっと勉強してね。

 

 ――愛されるチーム作りをしていく

 

 長谷川氏:カブスみたいに負けててもお客さんが来てくれるチームね。例えばアメリカの1A、2Aとかレベルは低くても客が入る。絶対に参考になりますよね。テレビ中継だって減っているけど、こちらから金払って契約してもいい。テレビの力はまだまだ大きい。選手をテレビに出すのはすごく大事なこと。アメリカでもカブスとヤンキースだけは全国中継がある。それでカブスは強くなった。そういうのは大きい。

 

 ――自らもチームの広告塔になる

 

 長谷川氏:全然やる。できることは渉外だけではないし…。SAって全体的なことができる。渉外ですぐに結果が出るかはわからないけど、何の形ででも役に立てる。

 

 ――当面の目標は

 

 長谷川氏:やっぱりソフトバンクとか日本ハムみたいな組織にすることでしょう。勝ち負けはそのときの運もある。6球団しかないから1年だけ強いときはある。でもたまたま勝つ、では意味がない。強い組織を作ったら勝つ確率は限りなく上がる。

 

 ――組織作りに大切なこととは

 

 長谷川氏:企業的に言ったら常勝軍団を作って常に客が入るようにしないといけない。弱くても客が入る方法はありますけどね。弱くても客が入ればいい。もちろん成功ではないけど、失敗ではないと思う。いきなりソフトバンクのようにはなれないけど、みんな同じ方向に向かないといけない。現場とフロントの距離を縮めるのが長村球団本部長と俺の仕事と思っている。

 

 ――引退して10年。これまで指導者の話は

 

 長谷川氏:コーチはできないよ。エンゼルスで言われたことあるけど、ずっとチームにつかないといけないから絶対無理。現場は考えてないですね。このポジションが一番いい。現場なんか能力ある人いっぱいいるじゃないですか。それぞれ役割がある。オーナーにもフロントにも言いたいことが言えるし、現場の人ってなかなか言いにくいでしょ。この位置がいい。

 

 ――マーリンズ・イチローと連絡は

 

 長谷川氏:してますよ。でも、あいつとあまり野球の話はしないんです。2年前、イチローがマイアミと契約する前にエンゼルスと契約するような話があったんです。その時に話したときも「僕に赤は似合いません」とか「松井よりマシかな」とか。真面目な話にならないんですよね。

 

 ――将来的なイチローのオリックス復帰の可能性は

 

 長谷川氏:少なくとも俺があいつに言っても「NO」って言うでしょ。俺の言うことは聞かないよ。

 

 ――イチローは50歳までできる

 

 長谷川氏:まだバリバリですからね。マリナーズ時代からそんなこと言っていたけど、俺は冗談で言ってないと思っていた。あいつは自分のためにやっていないと思う。広島の黒田くんみたいにそれがプロ野球のため、と思ったら(50まで)やるんじゃないか。そら俺はオリックスに来てほしいけどね。