広島の“男気右腕”黒田博樹投手(41)が18日、球団側に現役引退の意志を申し入れ、了承された。

 この日のナイター練習前、チームメートの輪の中心に立った黒田は「個人的なことで申し訳ないが、日本シリーズをもってユニホームを脱ぐことに決めました」と報告。「最後は笑顔で(日本シリーズ)優勝して、みんなでもう1回ビールかけができたらいい。2年間ありがとうございました」と語りかけると惜しみない拍手が送られた。

 同日夜には広島市内で会見が行われる。

 黒田は1996年秋のドラフトで、広島からドラフト2位で指名され入団。97年4月25日の巨人戦(東京ドーム)でプロ初登板初先発で完投勝利。05年には15勝を挙げて初の最多勝利に輝き、加えてベストナイン、ゴールデングラブ賞、最優秀投手のタイトルを獲得した。07年オフにFA宣言し米大リーグ・ドジャースに移籍。09年にはパドレス戦で野茂英雄、松坂大輔以来日本人3人目の開幕投手を務め勝利した。12年にヤンキースに移籍し、自己最多の16勝(11敗)をマーク。14年、ヤンキースをFAとなるとメジャーの複数球団からオファーがあったが、広島に復帰した。日米通算成績203勝(184敗)、防御率3・51。