【ニューヨーク3日(日本時間4日)発】ヤンキースの田中将大投手(27)のメジャー3年目が終わった。帰国日時は未定で、しばらくは家族とともにニューヨークに滞在し静養する予定だ。そのエースについて注目されるのは5日(同6日)に予定されているキャッシュマンGMのシーズン総括を含めた会見。来年行われるWBC出場に対してどんな見解を示すかということだ。

 基本的に選手のWBC出場に球団の強制力はないが、これまでヤンキースは消極的だ。出場したのはジーター(2006年、09年=米国代表)、ロドリゲス(06年=米国代表)、カノ(09年、13年=ドミニカ共和国代表)ら数えるほど。09年の第2回大会の際には08年9月に左ヒザの内視鏡手術を受けた松井秀喜の出場をキャッシュマンGMが「出るなというより、プレーできる体にならない」と否定した。田中も右ヒジ靱帯に爆弾があり、現在は投球にまったく支障はないとはいえ不安は残る。同GMはリスクを避けるだろう。

 一方、田中は出場に前向きだ。1日(同2日)のシーズン総括では「WBCの思いはもちろんありますけど、とてもコメントが難しいことなので」と明言を避けたが、先月、ドジャース・前田と出演したテレビ番組では「出たいですよ、僕は」と熱望した。キャッシュマンGMは田中のWBC出場について語るのか。