【ニューヨーク13日(日本時間14日)発】ヤンキースの田中将大投手(27)が、15日(同16日)のレッドソックス戦へ向けブルペンでの投球を行った。ロスチャイルド投手コーチが打席に入ったものの、ほとんど力を入れずマウンドの傾斜を確かめるように20球を投げ終了した。

 この日はドジャースの前田健太投手(28)もブルペン入り。米国での初対面実現かと思われたが、ブルペンを終えた田中はそのままクラブハウスへ引き揚げ室内でトレーニング。結局、この日もグラウンドで顔を合わせることはなかった。「まあ、お互い『ルーティン』がありますからね」と笑顔で語った田中は前田への思いを明かした。「メールではやりとりしてますからね、別にそこまで思うこともないんですけどね」

 ともに1988年生まれ、プロ入りも同年。メジャーでは2年先輩だが「ただ長くやっているだけで先輩風吹かせてもね」。西の名門ドジャースで、1年目からチームの勝ち頭として活躍する前田をリスペクトしている。

 そしてこう続けた。「中学のときから知っている仲ですから。でも、まさかここで、お互い(メジャーの舞台に)いるとは、というふうには思いますよ」。メジャーでの再会には特別な感慨があるようだ。

 ドジャースとの対戦は翌14日(同15日)に1試合あるが、その日、田中は翌日の登板に備えてひと足早く敵地ボストンへ移動する予定。今回は前田とのツーショットはお預けとなりそうだ。ワールドシリーズというチャンスは残されているものの、かなり厳しい。大舞台での投げ合いが実現すれば最高だが…。