【ニューヨーク15日(日本時間16日)発】ヤンキースの新人、アーロン・ジャッジ外野手(24)が13日(同14日)のメジャーデビューから2試合連続で本塁打を放ったのはゴジラ効果か!? ヤンキースはこの日、GM特別アドバイザーを務めている松井秀喜氏(42)、ジャッジ、ブレット・ガードナー外野手(32)が出演するビデオ「ロスト・イン・トランスレーション(理解できない)」を公式サイトで公開した。

 松井氏がフリー打撃をしているジャッジに日本語で「何度も言ってるだろ。(体重を)軸足に残して、自分から打ちにいかないんだよ。分かるだろう」と熱いゲキを飛ばす。しかし、日本語が理解できないジャッジは困惑の表情。“何で分からないんだ”とばかりに松井氏がその場を立ち去ると、その様子を打撃ケージ脇で見ていたガードナーが英訳してジャッジに伝えるが…、というストーリーだ。

 ジャッジが14日(同15日)のレイズ戦で3回に流し打ちで右中間に運んだ2号は、松井氏がビデオで助言した通り、体重を軸足に残した見事な一撃。テレビ中継で解説を務めたヤンキースのレジェンドのポール・オニール氏も球を引き付けて右方向へ打つアプローチとパワーを絶賛した。

 松井氏は今季も3Aや2Aで定期的に指導している。ジャッジとともに初打席初本塁打の新人、タイラー・オースティン内野手(24)も愛弟子だ。「ベビー・ボンバーズ」と名付けられた今後のチームを担うであろう2人の大砲だけではなく、マイナーの若手に松井氏の知識や経験が大いにプラスになることは間違いない。ベルトランを放出し、テシェイラとロドリゲスが引退と激動しているヤンキースを救うのはゴジラチルドレンだ。