【ニューヨーク発】ヤンキースの田中将大投手(27)は5日(日本時間6日)、次回登板する7日(同8日)のインディアンス戦に備えブルペン入りした。ノーワインドアップで10球、セットポジションで12球、速球とスプリットを多めに全球種にわたり合計22球を投げ込んだ。インディアンス戦は通算3試合に登板して0勝2敗、防御率5・71、被打率3割4分2厘は対戦チームでは最悪だ。どうはね返すのか注目される。

 この日、またしてもヤンキースに衝撃が走った。マーク・テシェイラ内野手(36)が今季限りでの引退を発表したのだ。両打ちのテシェイラは03年にレンジャーズでメジャーデビュー。前日まで通算404本塁打、1291打点、一塁手としてゴールドグラブ賞を5度受賞している。ヤンキースに移籍した09年には39本塁打、122打点で2冠王を獲得し、松井秀喜氏らとともに9年ぶりの世界一に貢献した。

 インディアンス戦前に会見したテシェイラは「体が限界にきているようだ。オールスター戦休みの間に家族と話し合って決断した。ヤンキースの一員としてワールドシリーズの優勝リングを獲得できたことを誇りに思う」と涙ぐんだ。

 今季のテシェイラは首や右ヒザを故障したこともあり、前日まで77試合で、打率1割9分8厘、10本塁打、27打点。09年から攻守の中心としてヤンキー・スタジアムを沸かせた強打者がバットを置く。