【マイアミ発】メジャー通算3000安打まであと2本としているマーリンズのイチロー外野手(42)が29日(日本時間30日)のカージナルス戦に「3番・左翼」で3試合ぶりに先発出場した。前夜の試合後には球団が公式ツイッターでイチローの先発出場を告知するという異例の措置で偉業達成を後押ししていたが、この日は4打数無安打に終わった。チームも6—11で敗れた。

 初回一死一塁からの第1打席では三直併殺に倒れ、4回一死走者なしの第2打席は捕ゴロ。5回二死走者なしの第3打席では遊ゴロに倒れ、8回一死二塁の第4打席では空振り三振を喫した。打撃で精彩を欠いたイチローだったが、守備では4回一死三塁からの左飛でタッチアップを狙った三塁走者をレーザービームで本塁封殺してファンを沸かせた。

 この日はマーリンズの監督として2003年のワールドシリーズで、松井秀喜を擁するヤンキースを破って世界一になったオーナー特別補佐のジャック・マッキーン氏が自宅のあるノースカロライナから「イチローの3000本を見るため」に球場へ駆けつけた。同氏は「イチローは去年よりもいいプレーを続けているし、あと5年はプレーできる。毎日プレーしていた選手だからストレスもあるだろうが、それでも毎日プレーする準備をしている。きっと今でも年間150試合はプレーできる状態だと思う」とエールを送っていた。