【ニューヨーク14日(日本時間15日)発】ヤンキースの地元ニューヨーク2紙が、前半戦における各選手の活躍度をAからFで採点した。田中将大投手(27)にニューヨーク・ポスト紙は「A」を付けたが、デーリー・ニューズ紙は「B」とやや厳しめだった。

 ニューヨーク・ポスト紙は「中4日で好投する方法を見つける必要があるものの、6勝2敗、防御率3・23、ヤンキース最多の117投球回といった数値はエースに値する」と寸評した。後半への期待を含めてAにしたのだろう。

 田中以外にニューヨーク・ポスト紙がAをつけたのは5選手。打力アップのグリゴリアス内野手、強打復活のベルトラン外野手、鉄壁救援トリオのベタンセス、ミラー、チャプマン。落第のFはロドリゲス内野手、セベリーノ投手、ヒックス外野手だった。

 デーリー・ニューズ紙は田中にBをつけた理由をこう説明する。「田中はローテーションのトップとして堅実だった。だが、もし彼がア・リーグでベスト投手の一人と考えられたければ、中4日で成功する方法を見つけ出さねばならない。防御率3・23はヤンキースの先発投手でトップだが、中5日以上の10登板で5勝0敗、防御率1・72に対して、中4日だと1勝2敗、防御率5・33という格差は極端すぎる。チーム最多の117回を投げたことは、自己最多へ好ましい兆候だ」

 デーリー・ニューズ紙のA評価は、田中を除いてニューヨーク・ポスト紙と同じ5選手。ただし各ランクに+と-も加えた。A+は0で、Aがグリゴリアス、ベルトラン、ミラーで、ベタンセスとチャプマンはA-。Fは台頭を期待されながらマイナー降格したセベリーノ投手だけだった。

 前半戦はまずまずの成績だった田中。後半戦でA+をもらえるような投球を続け、チームをプレーオフへ導くことはできるか。