【ニューヨーク8日(日本時間9日)発】今年初の「タナカタイム」がさく裂した。ヤンキースの田中将大投手(27)が、「第21回NHKマイルカップ」を3連単(▲→◎→△=3万3030円)で見事的中。今年最初の的中を万馬券で飾った。マウンドでも投げるごとに内容が良くなっている。ヤンキースのエースがいよいよ波に乗ってきた。

 この日は10日(同11日)のロイヤルズ戦に備えブルペン投球を行い、全球種を交え30球を投げた。その後、可能性は低いが16日(同17日)からのDH制のないナ・リーグチームの本拠地での交流戦、Dバックス戦での登板もにらみ、ベースランニングを数本こなした。その流れで、左翼付近でウオーミングアップ中のレッドソックス・上原浩治(41)、田沢純一(29)両投手にあいさつした。前回のカードではグラウンドで顔を合わせる機会がなく、これが今季最初の顔合わせだった。

 その後、ベンチ付近にいた本紙記者を見つけた田中は「今年初ですよ!」。もちろん、ガチ予想の今年初的中のことだ。対抗に挙げていたティソーナが出遅れたものの「ここ3戦負けているが、長い直線が向いている」と本命に推したロードクエストが、読み通り最後の直線で追い上げ2着に入った。優勝馬メジャーエンブレムには▲をつけつつも「楽に逃げれば強い。3着圏内には入る」とこれまたズバリ。「(買い目)90点だから『的中』っていうとちょっと違うんですけどね」と苦笑いだったが、さすがの読みだった。

 一方で田中が期待を寄せているのは、7日(同8日)のケンタッキーダービーで9着に敗れたラニだった。「結果は残念でしたけど、最後は伸びましたから。確か『ベルモントS』に出るんですよね。ケンタッキーより距離が延びますし(最後の追い上げを見ると)楽しみですね」。すでに出走を明言している、米クラシック3冠の最終戦「ベルモントS」での奮起に期待した。

 次回のガチ予想は日本時間15日の「第11回ヴィクトリアマイル」。中4日ならばレース結果を見届けてからホワイトソックス戦のマウンドに上がる。白星と馬券の“ダブルゲット”といきたいところだ。