ヤンキース田中が語った「好投の理由」「目指す高み」

2016年04月29日 16時00分

【マサチューセッツ州ボストン28日(日本時間29日)発】ヤンキースは試合がなかったため完全オフとなった。田中将大投手(27)も軽めの調整で29日(同30日)の敵地レッドソックス戦に備えた。右腕は17日(同18日)のマリナーズ戦は7回3失点、23日(同24日)のレイズ戦は7回2失点と2戦連続で好投している理由に「フォームが安定してきた」ことを挙げる。キャンプ中から試行錯誤を重ね、ようやく結果が出た格好だが、まだ完全ではない。

 田中の投球フォーム、2016年バージョンの最大のテーマは「ボールの角度」。簡単にいえば水平ではなく、高いところから投げ下ろしたような軌道で打者へ向かうイメージだ。

 実際、フォームの安定イコール、ボールの角度がついたということか。田中は「角度の面は、もちろん意識するところはありますけど、そんな簡単なことじゃない。ただ単にヒジを上げて投げりゃいいって問題じゃないので」と説明した。現在のフォームをたたき台に、実戦や毎日の調整で理想に近づけていく。

 安定した要因は何か。それは田中が時折口にしていた悪癖の改善にある。「やっぱり一番は(投球時に)体が横に動くってことが、『横ぶり』になることが一番良くないと思うんで。そこら辺は意識しながらずっとやっていきたいとは思ってますけど」。上体を横に振って投げると制球は乱れる。オープン戦中、首脳陣から宝刀スライダーの制球に苦言を呈された要因の一つもそれだった。まずは悪癖を解消しながら、少しずつ理想を目指す――。そんなスタンスが今の田中の安定につながっているようだ。

 前日、いい登板で波に乗っていることを感じてはいるものの、「そのときの体調、状態を見ながら投球できるのが一番」と語った田中。地に足をつけた投球で2勝目をつかみ取る。