絆は永遠だ。ポスティングシステムで広島からドジャースに移籍した前田健太投手(27)が22日、自らトップを務めるグループの存続を明らかにした。

“チーム・マエケン”は前田を慕う広島の大瀬良大地(24)、中崎翔太(23)、中田廉(25)に阪神・藤浪晋太郎(21)を加えた越境ユニット。昨年は合同でトレーニングを行い話題となった。

 この日、マツダスタジアムに隣接する屋内練習場で自主トレを公開した前田は、ドジャースのTシャツで出迎えた広島の若手投手陣とリラックスした表情で汗を流した。しかし、揃った仲間は大瀬良と中田の2人。先発に転向する大瀬良からは「野球への姿勢も技術も学べる貴重なチャンス」と再習得中のチェンジアップの教えを請われたが“リーダー”が海を渡れば、チーム解散の危険性もゼロではない。

 これに前田は「いや、これからも連絡は取り合いますよ」と否定。LINEのグループ作成の可能性もあるといい「いつでも相談に乗ります」と笑顔を見せた。

 本人も相談相手の心強さを実感している。ド軍に4年間在籍した広島・黒田博樹(40)からは「いつでも相談してくれ」とメールがあった。他にも岩隈久志(34)らの名前を挙げ「日本人で話を聞ける先輩がたくさんいる。とても助かる」と表情を引き締める。

 かたや9月に3連戦が予定されているヤンキース・田中将大には「投げ合ったことが一度もないので投げ合ってみたい」と同級生としてのライバル心もチラリ。先輩の助言とチームの“オンライン化”を後押しに夢対決も勝利で飾りたいところだ。