マエケン あすドジャース入団会見

2016年01月07日 11時00分

前田健太

 広島からポスティングシステムでのメジャー移籍を目指していた前田健太投手(27)のドジャース入りが6日(日本時間7日)、決まった。ドジャースの公式サイトは「明日、前田を紹介する予定」と報じた。7日午後1時(同8日午前6時)に記者会見が行われる模様だ。8年総額2400万ドル(約28億4000万円)の基本年俸に加え、各年に1000万ドル~1200万ドル(約11億8000万円~約14億2000万円)の出来高が付くとみられる。交渉期限の米東部時間8日午後5時(同9日午前7時)を待たずに決着した。

 2013年オフに将来のメジャー挑戦の意向を伝えた前田が4年越しで夢をかなえた。新天地はナ・リーグ西地区3連覇中の名門ドジャースだ。野茂英雄、石井一久、斎藤隆、黒田博樹に続き、ドジャー・スタジアムのマウンドに上がる。

 その契約内容は異例だ。日本人最長の8年契約ではあるが、年俸は年平均300万ドル(約3億6000万円)と格安。1000万ドル~1200万ドルの出来高が付き、活躍すれば最大で1500万ドル(約17億8000万円)になるものの、日本での実績に見合っているとは言い難い。合意が報じられた際には複数の米メディアが「お買い得」と伝えたほどだ。

 一部では「身体検査で異常が見つかったのでは」と報道されたが、この日のドジャースの公式サイトは「右ヒジを懸念するリポートがあった」と認めた。出来高が年俸の約4倍という契約になったのは離脱を織り込んでいるということか。

 年俸だけではなく、その他の面も厳しいという。地元紙ロサンゼルス・タイムズ(電子版)は「3年が経過した時点での前田からのオプトアウト(契約破棄)、それに年俸調停の権利も得られない」と報じた。レンジャーズ・ダルビッシュ有投手(29)もヤンキース・田中将大投手(27)も契約破棄の権利を持っている。

 もっとも、不利な条件も前田は気にも留めないだろう。マウンドで結果を出せば良い、それだけの自信があるからこそ海を渡るのだ。ドジャースの先発陣はエースのカーショー、アンダーソン、ウッド、肩の故障からの復帰を目指す柳賢振、FA移籍したカズミアーと全員が左腕。唯一の右腕である前田は貴重だ。

 日本通算97勝、沢村賞に2度輝いた前田。ドジャースファンのみならず、全米のファンを驚かせる投球を見せてくれるだろう。楽しみだ。