6年目の斎藤佑樹に首脳陣が求める「現実的なライン」

2016年01月06日 16時00分

今年の斎藤は自主トレから精力的だ

 日本ハム・斎藤佑樹投手(27)が5日、千葉・鎌ケ谷の二軍施設で自主トレを公開した。約1時間半の練習の中で捕手を座らせて15球の初ブルペン投球を披露し「毎年目標を達成できていないんですけど、チームの優勝のために少しでも力になりたい。必死になってやらないといけない年。最低でも去年より勝たないといけない」と6年目の今季に期する思いを語った。

 昨年は1勝3敗、防御率5・74。右肩痛を発症した2013年からの3年間は19試合(72回1/3)で3勝5敗、防御率5・85と苦戦している。ルーキーイヤーから2年連続出場した球宴にも選出されることなく、中田や大谷がその中心になりつつある侍ジャパン入り、来春に迫った第4回WBCへの出場も現時点では完全に構想外だ。

 早実時代、夏の甲子園で大旋風を巻き起こし、あの田中将大率いる駒大苫小牧を決勝で延長再試合の末破り日本一。早大に進んでからも1年春からベストナインに輝き4年秋にはリーグ戦優勝、神宮大会も制して大学日本一の栄光をつかんだのも遠い過去となりつつある。

 栗山監督はこの日の日本ハム東京支社の年頭式典で「自分が監督になった年(12年)に、なんであいつが開幕に投げたかの理由を本人は知っている。彼に対する信頼は一切揺らいでいないし、それを引き出してやりたい」と斎藤を擁護。生き馬の目を抜くこの競争社会でまだ斎藤の再起を信じてやまない。ただ、首脳陣が目指す斎藤の到達点はヤンキース・田中を基準とする幻想ではなく現実的なラインだ。昨年まで投手コーチを務めていた厚沢ベンチコーチは、何度となく「彼の良さは6回3失点でゲームを作れること。みんなビタビタ(抑える投球)をイメージするのは良くない」とその特性を強調していた。再起へのカギは、見る側がハードルをいかに下げるかが重要なポイントなのかもしれない。