巨人 助っ人補強の合言葉は“ノーモア・フランシスコ”

2015年12月18日 06時00分

練習中に大あくびのフランシスコ

 巨人は16日、前ヤンキースのギャレット・ジョーンズ外野手(34)との契約が合意に達したと発表した。年俸は単年250万ドル(約3億円)で、背番号は5を予定している。先日、入団が決定したクルーズ(前ロッテ)と合わせ、今オフの外国人補強はほぼ完了。今季の“痛い教訓”に基づいて獲得した両新助っ人は球団の狙い通りに勝利を呼び寄せる存在となるか――。

 今季ヤ軍で田中の同僚だったジョーンズは57試合に出場し、打率2割1分5厘、5本塁打、17打点。左投手をやや苦手にしている傾向はあるものの、メジャー通算122本塁打の長打力が魅力の左の大砲だ。

 先日入団が発表されたクルーズは勝負強い打撃も魅力だが、内野をマルチに守れる能力を評価しての獲得でもあった。一方、ジョーンズは今季の悩みの種だった4番の筆頭候補。フロントは「ジョーンズが4番、クルーズが6、7番で機能してくれるのが理想」と、貧打解消の切り札的存在として期待している。

 実は今オフの助っ人補強で球団が重要視していたのは、選手の「素行・性格面」だった。その裏にあったのは、言うまでもなく今季の痛すぎる経験だ。球団幹部は「フランシスコの二の舞いだけは絶対に避けなくてはいけない。まずはマジメに野球をやってくれるかどうかが大事。そのへんは徹底して調査している」と明かした。

 球団が今季120万ドル(約1億4000万円)の大金をはたいて緊急補強したフランシスコは、守備難を露呈し、わずか5試合で“お払い箱”。その後は二軍でも腰痛などを訴えて、たびたび試合出場や練習参加を拒否し、国内でのメディカルチェックを無視して一時帰国するなど、やりたい放題だった。

 今オフ、球団は“ノーモア・フランシスコ”を合言葉に掲げ、米国駐在スカウトに指示して本人以外にその周辺も調査。家族や友人関係、金銭トラブルの有無、食事の好き嫌い、故障以外の病気、服薬歴など、これまで以上に項目を増やして身辺を徹底的に調べさせた。

 入団後にモチベーションを維持させるための手も打った。来季は外国人枠の関係で二軍調整となる事態も想定。その可能性を本人に伝えて了承を取り付けた上で、ファームでの出場を出来高条項に加えるなど、契約面でもフォローした。

「クルーズやジョーンズが絶対に働くという保証はないが、こちらとしては最善を尽くしたつもり。少なくともフランシスコ化することだけはないはずだ」(球団幹部)

 チームが過渡期の今、どうしても外国人の力に頼らざるを得ない。由伸巨人の命運を握る新助っ人コンビの実力は果たして――。(金額は推定)