ヤンキース・田中将大投手(27)が10日、コボスタ宮城の室内練習場で自主トレを公開した。

 恒例となった、楽天球団職員、関係者全員によるお出迎えを受け球場入り。30人を超える報道陣が待ち受けるなか、室内練習場に姿を現すと多くのフラッシュが浴びせられた。この日はウエートなどのトレーニングがメーンで、50球ほどキャッチボールをして引き揚げた。

 10月下旬に右ヒジの骨棘除去手術を行い、米国でおよそ6週間のリハビリを経て4日に帰国した。キャッチボールは帰国後から開始し、今回で3回目だという。田中は「順調にリハビリが進んで帰国という形になりましたし、こうやってキャッチボールも、少しずつですけど始められるようになってきている。順調に今のところは進んでいると思います」と穏やかな表情。会見中、右ヒジの手術痕を撮影しようとしたカメラマンに気づくと「傷痕撮りたいですか? どうぞ。いいですか、はいはい」と笑顔で応じる一幕もあった。

 メジャー2年目は12勝7敗、防御率3・51で終えたが、ケガによる離脱もあり思うような活躍ではなかった。来季は2年連続開幕投手の期待もかかるが「もちろんそこに合わせてはやっていきたいですけど、僕自身やることは変わらないので、そこは関係ない。僕は僕の仕事をするだけだと思ってます」と表情を引き締めた。

 キャンプイン前には待望の第1子が誕生予定。「すごい楽しみ」と語る一方、国内で出産する可能性が高いため、初の“単身渡米”になることが濃厚だという。メジャーでは初の経験だが「一人暮らしもしたことあるし、なるようになるんじゃないですか。食事は自炊? そうですね。別にできないわけじゃないんで、大丈夫だと思いますけど」と“自炊キャンプ”にも笑顔を見せていた。

 この日は広島・前田のメジャー行きに関しても質問が飛んだが「どうなるかまだ分からない状況ですし、その辺に関してコメントするのは難しいですね」とコメントを避けた。