ソフトバンクは5日の楽天戦(コボスタ宮城)に1―6で敗戦した。これで90勝49敗4分けでシーズンを終え、工藤政権として新人監督の新記録となる91勝には1勝届かなかった。圧勝でのリーグVの原動力となった最強打線が、ドラフト1位ルーキーの安楽に6回を2安打(5四球)無失点に抑えられた。現ヤンキースの田中も成し遂げられなかった初登板初勝利の快挙をアシストしてしまい、後味の悪い最終戦となった。
戦前の分析通り直球主体の投球で、この日は8割近くを直球が占めた。ただ、最速は146キロ。抜きんでた速さではない。藤井打撃コーチは「ボール自体は荒れているし、直球だけ待っていればいいという感じだったんだけどね。ちょっとずつ、ずらされているというかね」と振り返る。
試合中、ナインからは「まっすぐが動いている」との声が出ていた。「まっすぐがよかったというよりは、何を投げているか分からないような感じだったみたいだ」(チーム関係者)。初対戦ならではであるが“不思議な投球”に翻弄された形となったという。
もちろん、楽天も安楽もCSで対戦することはない。ただ、ラスト10試合は2勝8敗。それも高卒ルーキーに完敗というミソをつけてポストシーズンに突入することになった。
強力ソフトB打線を封じた楽天・安楽の“不思議投球”
コメント