【ニューヨーク17日(日本時間18日)発】ヤンキースの田中将大投手(26)は18日(同19日)の敵地メッツ戦に、前回に続き中4日で先発する。チームは残り17試合、ア・リーグ東地区優勝へフル回転することになるだろう。その田中だが、NMB48・渡辺美優紀(21)が先日設立した焼き肉部への入部を熱望し、ネット上で話題になった。その背景にはある悩みがあった。

 試合がなくチームが休養日となったこの日、田中はヤンキー・スタジアムでキャッチボールやダッシュなど、登板に備えた調整を行った。

 悲願の地区優勝をその右腕に託された田中だが、グラウンド外では意外な悩みがあった。それは焼き肉が食べられないことだ。日々、まい夫人の愛情の込められた手料理に舌鼓を打っている田中ではあるが、唯一難しいのは焼き肉だという。

「食べたいですよ。でも、限られた場所しかないですし、わざわざニューヨークで行く時間っていうのもね…。(逆に)ニューヨークのほうが(時間が)ないし」。田中がこうつぶやくのも無理はない。オムライスに次ぐ好物が焼き肉。「日本の焼き肉は世界一ですよ」と語ったこともあるほどだ。

 ニューヨークにも焼き肉店は存在する。リトルコリアと呼ばれるエリアでは韓国式焼き肉も楽しめるし、日本の焼き肉チェーン店も出店している。しかし、シーズン中は基本的に球場と自宅を往復する毎日で、ナイター終了後に営業している焼き肉店は皆無に等しい。しかも米国は個室を設けたレストランがほとんどない。人目を気にせず、個室でじっくり肉と向き合いたい田中にとっては致命的なのだ。

 日本時間6日深夜、NMB48・渡辺美優紀が設立した焼き肉部への入部をツイッターで「入りたいっす。。。笑」と希望。研究生からのスタートを告げられるも「自分には研究生でも十分すぎる。。。笑」とつぶやいたのは、いかに焼き肉に飢えているかの裏返しでもあった。早くも「日本帰ったら行きますよ、焼き肉」と宣言している田中だが、早々と帰国するわけにはいかない。地区優勝、ア・リーグ制覇、そして世界一まではおあずけだ。