【ニューヨーク7日(日本時間8日)発】ヤンキースの田中将大投手(26)は次回登板の9日(日本時間10日)のブルージェイズ戦に備えブルペン入りした。速球と変化球をノーワインドアップで14球、セットポジションで15球と計29球投げた。4月23日(同24日)のタイガース戦以来、今季2度目の中4日でマウンドに上がるためか、通常よりやや少なめだった。

 ブルペンで左右の打席を何度も移動しながら田中の投球をチェックしたロスチャイルド投手コーチは「久々の中4日だが、今日の投球を見た限り心配はない。狙ったところに投げられていたのでOKだ。球数制限は特に設けない。マウンドでの疲労の度合いを見て判断したい」と語った。

 田中を待ち受けるブルージェイズ打線は破壊力抜群。前日までの通算587得点はメジャー1位だ。1試合平均5・34得点を奪っている。二塁打216本、長打率4割4分6厘もそれぞれメジャートップ。147本塁打は同2位とMLB最強打線といえるだろう。

 今季の田中は開幕戦で対戦し、4回5失点(自責点4)でKOされているが、昨季は3戦3勝で防御率1・96と相性が良かった。ロスチャイルド・コーチは「いい投球をすれば大丈夫。シンプルなことだよ。彼がいつも心がけているように逃げず後手に回らず質の高い投球をしてくれればね」と期待した。

 前日の時点でア・リーグ東地区首位のヤンキースと2位・ブルージェイズとのゲーム差は4・5。この日を含め、まだ13試合も残っている。田中は次々回登板もブルージェイズ戦が濃厚。9月も2度登板の可能性がある。今後のためにキッチリ抑えたいところだ。