【ニューヨーク5日(日本時間6日)発】ヤンキースのGM特別アドバイザーを務める松井秀喜氏(41)が5日(日本時間6日)、ヤンキース―レッドソックス戦を中継するNHKの現地ゲストとしてヤンキー・スタジアムを訪れた。ヤンキース・田中将大投手(26)、レッドソックス・上原浩治投手(40)とも対面した。松井氏は球場には所用でよく来ているそうだが、グラウンドに降りるのも試合を見るのも今年初だ。午後5時前にグラウンドに出てきた松井氏は、チームのレジェンド、レジー・ジャクソン氏をはじめセキュリティーや広報といった顔なじみのスタッフたちと握手したり、ハグを交わした。ファンのサインや写真撮影の求めに応じていた。

 すると投手の練習を終えてクラブハウスに戻っていた田中がフリー打撃の球拾いのために再びグラウンドに出てきた。松井氏が「昨日(の試合)見てたよ。勝ってよかったね」と声をかけると、田中は「ありがとうございます。みんなが打ってくれましたから」と笑顔で答えた。その後、上原が三塁側のベンチからこれまた笑顔で出てきた。巨人のチームメートとして戦っていただけにひたすら恐縮していた田中とは違う。食事にでも誘ったのか松井氏は記者に紙とペンを借りて、メモを書くと上原に渡していた。

 松井氏は今春のキャンプで臨時コーチを務めた後、GM特別アドバイザーに就任。ヤンキース傘下のマイナー球団に足を運んでいる。