【マサチューセッツ州ボストン10日(日本時間11日)発】ヤンキース・田中将大投手(26)の力投は一夜明けてもチーム内に大きなインパクトを残した。前日のアスレチックス戦で7回2/3を2安打2失点と好投し、5試合ぶりの白星をマーク。完全復活を遂げた右腕には同僚ナインも絶賛した。

「あれだけの素晴らしいパフォーマンスを見せたんだ。田中に対して文句を言う人間などいるわけがない。メディアはわれわれがうまくいっている時は褒めてくれるが、逆にうまくいかない時は批判する。ここ最近、彼もメディアの逆風を浴びつつあったけれど、たった1試合で黙らせた。あらためて尊敬できるプレーヤーだと思う」と語ったのは、今季の球宴に初出場が決まったガードナー外野手だ。また控え捕手のマーフィーも田中について「すごい。本当にすごいよ。彼はファイティングスピリットが込められた投球ができる数少ない投手。あらためてほれ直しました」とコメント。目を輝かせながら年上エース右腕に“再敬礼”だ。

 その田中はこの日のレッドソックス戦前、キャッチボールを行っていたレ軍・上原のもとへ駆け寄り、ガッチリと握手。あいさつを終えると、上原がボールを投げる一挙一動にジッと目を配った。その後、田沢にもあいさつした田中はロスチャイルド投手コーチとキャッチボールを行うなど、軽めのメニューで調整した。