黒田が不振の田中に“男気エール”

2015年07月07日 16時00分

練習の合間に前田(左)と談笑する黒田

 広島・黒田博樹投手(40)が一進一退の続くかつての僚友、ヤンキースの田中将大投手(26)の現状を気にかけている。今季の田中は開幕投手を務めるなど右ヒジ痛からの復活を遂げたものの、10試合に先発して4勝3敗、防御率も3・94といまひとつ。6月下旬には2試合連続で3被弾するなど、どうにも波に乗り切れない。そんな現状を昨季、ヤンキースでチームメートだった男気右腕は「自分の目指す方向が、まだ定まっていないのではないか」と心配する。

 

 かつての自分も同じ壁にぶつかったという。2007年オフにFA権を行使してドジャースへ移籍した黒田は翌08年のデビュー戦でメジャー初白星をつかむなど9勝(10敗)をマーク。さらにポストシーズンでもカブスとの地区シリーズ、フィリーズとのリーグ優勝決定戦でそれぞれ勝利投手になるなど順風満帆な1年目に思われた。しかし黒田は「日本にいたときのような直球主体のピッチングでは通用しない」ことを痛感し、現在にもつながる打者の手元で動くツーシームを武器にした打たせて取る新たなスタイルを模索していたという。

 

「たぶん、田中自身にも迷いがあるんだと思いますよ。このままパワーピッチでいくのか、それとも新たなピッチングスタイルを築き上げていくのか…という。それがハッキリすれば問題ないと思います」

 

 黒田は思い切って投球スタイルを変更したことが功を奏し、メジャー7年で5年連続2桁勝利を含む79勝を挙げた。男気右腕からのエールは田中に届くか――。