メジャー最強打者が断言「田中はすごい投手になっていく」

2015年07月04日 05時00分

【ニューヨーク2日(日本時間3日)発】メジャーの若きスーパースターがヤンキースの田中将大投手(26)の完全復活を予想した。右腕は3日(同4日)の本拠地でのレイズ戦に先発予定だが、2戦連続で炎上しているだけに、地元ニューヨークメディアを中心に危ぶむ声は少なくない。そんななか、エンゼルスの主砲、マイク・トラウト外野手(23)は「次の試合からまた相手を支配する」と断言した。理由は…。

 トラウトはメジャー5年目だが、すでにメジャーを代表する存在だ。デビュー2年目の2012年に打率3割2分6厘、30本塁打、129得点、49盗塁でア・リーグ新人王に満票で選ばれた。新人で「30本塁打、40盗塁」はメジャー史上初の快挙だった。昨季はオールスター戦でMVP、レギュラーシーズンも36本塁打、111打点でア・リーグMVPに輝いている。今季も前日の時点で21本塁打は同僚のプホルスの24本塁打に次いでリーグ2位。打率3割3厘はリーグ10位だ。

 そんなトラウトが、田中について語った。田中は6月21日(同22日)のタイガース戦が5回を10安打7失点、同27日(同28日)のアストロズ戦が5回を7安打6失点と2試合連続で不本意な投球が続いているが、トラウトは「1度勝てば、彼はすぐにリスタートを切る」と復活を予想した。

「今の自分が何をするべきなのか。頭のいい田中は分かっていると思う。次の試合から、また相手を支配し続けていく日々が始まるんじゃないか」

 なぜ、そこまで高く評価するのか。残念ながら6月29日(同30日)からの本拠地エンゼル・スタジアムでの3連戦では対戦がなかったものの、1度だけ対戦している昨年4月27日(同28日)のヤンキー・スタジアムでの投球が目に焼きついているからだ。初回の第1打席でトラウトは左安打を放ったが、3回無死二塁の第2打席はスプリットに手が出ずに見逃し三振。先頭で打席に立った5回もワンバウンドしたスプリットに空振り三振を喫した。1安打しているが、2三振を奪われたイメージは「まだ残っている」という。

「あのスプリットは打者にとって非常に脅威だ。あれほど鋭角で入ってくるボールを投げるピッチャーは、メジャーリーグの中でもそういない」

 トラウトといえば、3月に右ヒジのトミー・ジョン手術を受けて現在リハビリ中のレンジャーズ・ダルビッシュ有投手(28)と同地区のライバルとして認め合う間柄だ。「有と同じく田中も警戒すべきピッチャーであるのは間違いないよ。メジャー2年目でヤンキースのトッププレーヤー。これはすごいことだ。彼は今後もハイペースでレベルを上げていくと思う。今の悪い流れもすぐに断ち切るよ。そして誰も手が付けられないようなすごい投手になっていく予感がする」

 現在のメジャーで最強打者と評されるトラウトの言葉だけに説得力は十分。3日のレイズ戦では田中の好投が期待できそうだ。