藤浪変身!“燃える男”だ

2015年06月29日 16時00分

力投する藤浪

 阪神の藤浪晋太郎投手(21)が28日のDeNA戦(甲子園)に先発し、7回2失点で自身最長の5連勝、今季6勝目を挙げた。チームは今季初の6連勝で貯金も最多タイの3。2位・巨人に2ゲーム差をつける白星に貢献した藤浪だが、プロ3年目にして首脳陣もびっくりの“燃える男”に変貌しているという。

 

 この日のDeNA戦でも藤浪は持ち前の粘り強さを発揮した。7回で5四死球を与えたが、要所を抑えて2失点。8三振を奪って楽天・田中将大(現ヤンキース)以来、阪神では江夏豊氏以来となる高卒1年目から3年連続100奪三振を達成した。6回には自ら左前適時打を放ち、投打にわたって活躍だ。それでも藤浪は「(6回終了時に)球数的にもまだいけたし、7回を三者凡退だったら完投できていた。完投すべき試合でした…」と反省しきりだったが、その成長ぶりは誰もが認めるところだろう。

 

 そんな藤浪は今季“燃える男”にも変身。球団関係者によると、ベンチ裏ではほぼ毎試合のように首脳陣に「まだ投げさせてください」などと訴え、降板時期をめぐってやり合っているという。象徴的だったのが前回登板の21日のヤクルト戦(甲子園)。6回終了時に中西投手コーチがベンチ裏で降板を告げると藤浪は食ってかからんばかりの勢いで「代わりたくない! 絶対に最後まで投げたい!」と“反抗”。事態を重く見た山田バッテリーコーチも話し合いの場に入り、藤浪を「チームのこともあるから」となだめたが、試合後も納得できないでいる藤浪に他の首脳陣は「今回ダメだったら、また次回の登板で頑張ればいいじゃないか」とフォローするのに一苦労だったそうだ。

 

 一歩間違えれば首脳陣の怒りを買うこともあり得るところ。だが、そのシーンを何度か見たナインは「昨年までは年の割に落ち着いている、と思っていたけど、今年は熱い。印象が変わった。あいつがあんなに必死になっているのを見たら俺たちも頑張らないといけない気持ちになる」という。

 

 この日の藤浪は4回に味方打線が2点を先行してくれた直後の5回に2失点。これについて和田監督から「打線が点を取った後のイニングに点を取られたらいけない。ビシッといかないと。お互いの信頼関係があるから」と厳しい言葉をかけられたが、もちろん“燃える男”藤浪は次回にその分も取り返すつもり。熱い、熱い若き虎のエースの今後に注目だ。