田中将 OB名投手に思考力褒められた

2015年06月26日 16時00分

【テキサス州ヒューストン25日(日本時間26日)発】ヤンキースの田中将大投手(26)の思考力を往年の名投手が称賛した。ヤンキースOBで元サイ・ヤング賞投手のデービッド・コーン氏(52)だ。連敗中のエース右腕の現状を自らの経験を基に的確に分析。“考えて投げる”田中は連敗からすぐに脱出すると断言するとともに、すでにメジャーの投手の中で高いレベルにいると力説した。

 

 コーン氏はメジャー17年で194勝をマークし、ロイヤルズ時代の1994年にサイ・ヤング賞に輝いた。ヤンキース時代の99年にエクスポズ戦で完全試合を達成している。その名投手の目に田中はどう映っているのか。コーン氏はこう述べた。

 

「途中で(右手首のけん炎と右前腕部の張りによって)DL(故障者リスト)に入ったけれども、その困難を乗り越えてここまで素晴らしい内容と成績を残していると思うよ。私が思うに、田中は“シンキング・アビリティー(思考力)”が非常に優れている」

 

 地元ケーブルテレビ局YESの解説者としてヤンキー・スタジアムの放送ブースに座ることが多いコーン氏は、マウンド上の田中を見て「いつも感心させられる」と言う。

 

「彼は試合の組み立て方や、自分が置かれた状況などについていつも冷静に分析できる。つまり自分を客観的に見られるということ。だからマウンドで慌てない。考えながら投げることは投手の基本中の基本なんだけど、これが常にできる投手は残念ながら今のメジャーにそれほど多くいるとは言い切れない。だから田中はメジャーでも高いレベルにいると言えるだろう」

 

 どんな場面でも冷静に状況判断ができるのは田中の長所だ。しかし前回登板した21日(日本時間22日)の本拠地タイガース戦はメジャー自己ワーストの3被弾を含む5回10安打7失点と持ち味を発揮できなかった。

 

「彼はコンピューターじゃない。完璧な投手だってミスをすることはある。だが、そのミスも彼は冷静に捉え、自分をステップアップさせるための材料にできるのだ。それが彼の優れた“シンキング・アビリティー”なのだよ。心配することでもなんでもない。彼はすぐに勝つよ。私は彼がヤンキースで最もサイ・ヤング賞に近い位置にいると信じているんだ」

 

 この日の田中はアストロズ戦の試合前、前日の復帰戦で好投したノバ、ロスチャイルド投手コーチとキャッチボールを行うなど軽めの調整を行った。順調な動きを見れば、コーン氏の見立て通りに27日(同28日)のアストロズ戦での白星を期待してよさそうだ。