ファンのお目当ては「田中VSイチロー」ではなかった

2015年06月17日 10時00分

【フロリダ州マイアミ15日(日本時間16日)発】マーリンズ―ヤンキース戦の開始前からマーリンズ・パークには多くのファンが詰め掛けた。普段はお客さんを入れない3階席も開放した。ただし、お目当ては田中将大投手(26)VSイチロー外野手(41)の初対決ではなかった。主役は史上29人目のメジャー通算3000安打にあと5本と迫っているヤンキースのアレックス・ロドリゲス内野手(39)だった。

 薬物規定違反で昨季全試合出場停止処分を受けたロドリゲスはダークイメージが定着しているが、マイアミでは別。ニューヨーク生まれだが、少年時代を過ごしたマイアミを「第2の故郷」と呼び、現在は自宅も構えている。奨学基金の設立など当地でチャリティー活動も熱心で人気が高い。

 そのロドリゲスが6年ぶりにマイアミで公式戦に出場、おまけに大記録達成目前のため、前日の時点で1試合平均の観客数2万523人でメジャー28位と“不入り”のマーリンズ・パークのチケットが売れていた。

 しかし、ヤンキースのジラルディ監督が前日に「DHのないマイアミでの2試合はスタメンから外し代打で起用」と明言。この日は先発から外れた。歴史的瞬間を目撃できる可能性が低くなり、がっかりした地元ファンも多かっただろう。しかし、試合が始まると田中のマーリンズ戦初登板、イチローとの初対決に目を輝かせていた。