復活勝利の田中 シリング氏も手のひら返し絶賛

2015年06月06日 10時00分

田中復活を大きく報じる4日付けのニューヨーク各紙

【ニューヨーク4日(日本時間5日)発】右手首のけん炎と右前腕部の張りで故障者リスト入りしていたヤンキースの田中将大投手(26)は前日、敵地でのマリナーズ戦で復帰し、7回を3安打1失点の好投で今季3勝目(1敗)を挙げた。エースの完全復活から一夜明け、地元ニューヨークメディアが大絶賛している。

 4月23日(同24日)以来、41日ぶりにメジャーのマウンドに上がった田中の復活劇をニューヨーク各紙はいずれもスポーツ1面にあたるバックページと中面で大々的に報じた。3安打1失点の結果もさることながら、フォーシームは今季最速の154キロをマークし、毎回の9三振。失点した3回以外は全て三者凡退と内容も抜群だった。

 ニューヨーク・ポスト紙は「投球完璧」と大見出しで「田中はヤンキース復帰で全てに適正な行動」とたたえた。中面ではヒーローを迎える決まり文句と将大のヒロをリンクさせ「ア・ヒロズ・ウエルカム」と見開きで展開して「球速を制限しなかったことが違いをもたらした」と分析した。

 デーリー・ニューズ紙もヒーローとヒロを絡め、バックページで「ヒロの帰還」のタイトルで「田中は元通りに見えた」と伝えた。ニューズデー紙は「熱血復帰」と形容。「これ以上ない印象的で誇らしげな復帰はヤンキースの今後に希望を抱かせた」と賛辞を贈った。

 またニューヨーク・タイムズ紙は「掛け値なしの復帰」、ジャーナル・ニューズ紙は「珠玉の復帰」、レコード紙は「生きた速球での復帰」、スター・レジャー紙は「ヤンキースの方程式を変革」と評していた。

 3日(同4日)深夜、米スポーツ専門局ESPNの人気番組「BASEBALL TONIGHT」が田中を特集。マリナーズ戦の映像を交えて、アナリストらが徹底分析した。その中で注目されたのはレッドソックスなどで活躍したメジャー通算216勝のカート・シリング氏(48)。開幕前に「球速が出ないと、スプリットが生かせなくなるから苦しい」などと指摘していた。

 シリング氏は「田中はほぼすべての球種において素晴らしい制球と球威を印象づけていた。今日の投球を見る限り、彼には脱帽だ。素晴らしいという以外の言葉が思い浮かばない」と絶賛した。

 辛口の論評を続けてきたニューヨークメディアに手のひら返しさせた田中。エースとして結果を出し続ける。