オリックス イチロー兼任監督待望論再燃

2015年06月04日 10時00分

休養が決まった森脇監督は会見で頭を下げた

 オリックスは2日、森脇浩司監督(54)の休養を発表した。最下位低迷の責任を取る形で事実上の“解任”となり、2日の巨人戦(東京ドーム)から福良淳一ヘッドコーチ(54)が監督代行として指揮を執った。今後、球団は大物OBらを中心に次期監督選びに動く。本命は米大リーグ・マーリンズのイチロー外野手(41)で夢プロジェクトの選手兼任監督の実現を目指す、とみられる。

 

 この日の試合前に都内のホテルで行われた緊急会見で森脇監督は「(宮内)オーナー、フロントが活発に動いて、素晴らしい補強が行われ、十分申し分ない戦力が与えられながら、力不足です。まだ決着がついたシーズンじゃないけど、十分な成績ではない。ただただ私の力不足。ここまで低迷してしまったことをおわび申し上げたい。チームを動かすために一番いい方法をと決めました」と沈痛な面持ちで話した。前日まで続投にやる気を見せていただけに電撃“解任”されたとみられる。監督代行には福良ヘッドが就任した。

 

 今後、球団はシーズンと並行して、来季をにらんでの次期監督選びにも動く。もちろん、福良監督代行も候補の一人だが、本社関係者は「もっとドラスチックな改革が必要だ」と話しており、早くも大物OBの招聘が噂されている。その本命候補がマーリンズで奮戦するイチローだ。

 

 オリックスが生んだ世界のスーパースターとあって球団サイドはこれまでももろ手を挙げてカムバックコールを繰り返してきた。瀬戸山球団本部長はかねて「プレーイングマネジャーでも何でもいい」とエールを送っており、チーム関係者も「采配面でも今までの監督とは違うことをやってくれるはず。新しいタイプの監督になれる」という。

 

 イチローも昨オフ、移籍先探しが難航した経緯で日本復帰を視野に入れていたことを明かしており、今やオリックス復帰は現実味を帯びてきた。マーリンズとは1年契約。それこそ、ヤンキースから広島に復帰した黒田のような“男気”を見せてくれるかもしれない、とオリックスサイドは期待している。

 

 2日現在、イチローはメジャー通算3000安打まで、あと123安打、日米通算安打では、ピート・ローズ氏の持つ4256安打の世界記録まで101安打。今季中に達成できなければ、断られる可能性もあるが、オリックス関係者は「通算の方なら日本でやっていても一緒。オリックスで全試合に出ればローズ超えも早い」とまで熱望。オリックスは金子、中島、ブランコ、平野佳らと複数年契約を結び、来季以降も契約を残す選手が多くいることで「そういった連中を束ねることができるのは存在感のある人物しかできない」。そんな意味でも偉大なる世界のイチローは最適な人物というわけだ。

 

 イチロー以外では近鉄OBの梨田昌孝氏、野茂英雄氏、オリックスOBの田口壮氏の名前も挙がっている。

 

 梨田氏と福良監督代行は日本ハム時代に監督、ヘッドのコンビを組んでおり、人望、実績とも申し分ない。田口氏もこれまで入閣を取りざたされたこともあり、オリックス連覇(1995、96年)の立役者だった。野茂氏についても瀬戸山球団本部長は「ウチの偉大なOBの一人。いつか指導者になってほしい」と話し、ホットラインをキープしている。

 

 さらに2006年から3年間在籍した清原和博氏についても「昔は清原のことを良く思わない空気が球団内にあったけど今はみんなが新しくなっているからね。可能性はゼロではないのでは」との声があり、イチロー招聘が難しいと判断した場合はそれこそ、いろんな大物OBの名前が浮上するのは間違いない。40億円もの補強費を投じながら借金地獄に苦しみ、監督休養という最悪の事態を迎えたオリックス。次期監督問題では劇的な変革がありそうだ。