【ニューヨーク24日(日本時間25日)発】ヤンキース・田中将大投手(26)はメッツ戦の試合前、ストレッチ、軽めのキャッチボールなどで調整した。前日のタイガース戦では7回途中1失点の熱投でチームの逆転勝ちに貢献。気温0・6度の猛烈な寒さの中での今季初の中4日登板とあって負傷した右ヒジへの影響が懸念されたが、いつもと変わらない元気な姿を見せた。

 異常気象とも言われている今年の米国は、厳しい寒さが続いている。この日から本拠地で始まった「サブウエーシリーズ」も、試合開始時点の気温は10度以下。そんな寒さ対策として田中はあるものを“解禁”。日本球界ではおなじみの「ネックウオーマー」だ。

 メジャーでは“目出し帽”のようなマスクをかぶることはあっても、ネックウオーマーを着用する習慣はない。昨季は必要とするような寒さではなかったが、今年は特別。そこで田中は「(選手が)着けているのを見ないんですよね。暖かいのに」と、自分用だけでなくチームメートのための“試供品”として複数取り寄せていたのだ。

 田中が練習前に着用して“ぬくぬく”していると、さっそく興味深げに近寄ってきたサバシアやロジャースにプレゼント。ロジャースはすぐに練習で着用した。生地もそれほど厚くなく、視界をさえぎるマスクに比べてプレーにも支障はない。“田中発”となって、メジャーで一大ブームになるかもしれない。