【フロリダ州タンパ17日(日本時間18日)発】ヤンキースの田中将大投手(26)はこの日の試合前、タンパ市内のホテルでファンとの交流イベントに出席した。主力選手がおよそ1時間のサイン会。その後、食事会と2時間ほどファンと触れ合った。際立ったのはその人気。サイン会が始まるなり、参加したファンの9割が田中とロドリゲスに集中した。

「並んでくれる人がいないよりは、たくさん並んでくれたほうが『おっ』っていうのは思いますけど。100人以上はいたと思います。ずっとサイン書いてましたからね」と田中も驚いていた。

 その後、球場に戻って練習となったが、本拠地でナイターのため、キャッチボールの時間が短縮された。田中は投手陣の練習後、コーチにお願いしキャッチボールを再開。40メートル近くまで距離を広げた後、バッテリー間ほどに距離を詰めると、軽めながらノーワインドアップとセットポジションで全球種を投げた。計80球近く投げて終了した。

 オープン戦2戦目となる18日(同19日)のブレーブス戦は3回、45球がメドだ。前回のオープン戦初登板は2回をわずか19球。走者を一人も許さなかったため、セットポジションで投げる場面がなかった。

 田中は「今年バッターが立っての投球で、まだセットポジションはやっていない。(次は)必ずやることにはなると思うので、バランスを崩さずにしっかりと投げられるかも大事ですし、試合の中でいろいろ臨機応変に対応していきながら、投球できれば」と力を込めた。楽しみだ。