ヤンキース・田中将大投手(26)が8日(日本時間9日)、昨年チームメートだった広島・黒田博樹投手(40)のNPB復帰初登板(8日=ヤクルト戦)を観戦したことを明かした。「全部見ました」という田中はその印象を「(メジャーでの投球)そのままでしたね」と表現。特に初回をわずか5球で終わらせたところをポイントに挙げた。

 黒田に触発されて自身も本格的に取り入れた「フロントドア」についても言及。「日本では投げる投手が少ないですけど、来年あたりみんな投げるんじゃないですか。(投球に対する)考え方が変わるんじゃないですかね」と、“ブーム”が起きることを予言した。

 日本では「直球がシュート回転してはいけない」という概念が根強く、内角ボールゾーンからストライクゾーンに切れ込む「フロントドア」で見逃し三振を狙う、という発想がほとんどない。田中は黒田の投球が日本球界のピッチングに対する概念を覆すことに期待している。