エンゼルスの大谷翔平投手(27)が22日(日本時間23日)、米野球専門誌「ベースボール・アメリカ」の2021シーズン年間最優秀選手に選ばれた。日本選手の選出は初となる。

 大谷は、ハーパー(フィリーズ)、ゲレロ(ブルージェイズ)、ソト(ナショナルズ)、タティス(パドレス)ら5人のファイナリストの中から選出された。

 同誌(電子版)は、大谷選出のニュースとともに大谷の代理人であるネズ・バレロ氏のコメントを掲載。

「大谷は常に勤勉だったが、昨オフ、これまで見たことのないやる気をまとっていた。脂肪を落とし、筋肉を増やし、食事を変え、トレーニング法も一新。かつてないほど大きく強くなって帰ってきた。彼自身、数字が表すものより良い野球ができると知っていた。『2020年を消してやる。2021年は逆襲するから見ていてくれ』と言えるように熱心に取り組んでいて、実際にやって見せた」

 そして「大谷は同じシーズンで10本塁打以上、100奪三振以上を成し遂げた初の大リーガーで、ベーブ・ルースもできなかったことを簡単にやってのけた。本塁打数トップを維持しながら14試合に先発した。この特異で前例のないシーズンを過ごした大谷がべースボール・アメリカの年間MVPだ」とまとめた。

 大谷は、21日(同22日)に選手投票によるプレイヤーズ・チョイス・アワーズでも2部門で3人のファイナリストに選ばれたばかり。今月7日(同8日)には野球誌「ベースボール・ダイジェスト」のMVPに選ばれた。今後はハンク・アーロン賞、さらには野球記者協会が選ぶア・リーグMVPなどの受賞も期待されている。