田中将 キャンプ初ブルペンで「全球種34球」

2015年02月24日 07時30分

【フロリダ州タンパ22日(日本時間23日)発】ヤンキースの田中将大投手(26)が、キャンプで最初のブルペン投球を披露した。ヤ軍のジラルディ監督ら首脳陣、キャッシュマンGMが見守るなか、6~7割の力ながら34球、スプリットを含めた全球種を投じ、靱帯が部分断裂した右ヒジの状態が良好であることをアピールした。周囲の心配をよそに、背番号「19」は終始笑顔でキャンプ2日目を終えた。

 正午すぎ、メーン球場のジョージ・M・スタインブレナー・フィールドのブルペンに田中が向かうと、日米メディア、ファンが大移動した。

 立ち投げを15球ほどこなすと、捕手のロマインが静かに腰を下ろした。ノーワインドアップからゆったりとした動きで腕を振る。右打者の外角速球、カーブを挟んだのち、内角速球、カットボール、ツーシーム…順番、テンポは昨年とほとんど変わることはなかった。ノーワインドアップでの最後はスプリット。米国で右ヒジの靱帯が部分断裂した原因ではないかと指摘された球種だが、何事もなかったように投じた。

 セットポジションへ切り替えても投球スタイルは不動だ。ここではスプリットを4球、ボールゾーンへ落ちるものと、ストライクゾーンに入る2種類を投げ分けた。そして最後は“原点”外角低めの速球でフィニッシュ――昨年と変わらぬ姿だった。

 19日(同20日)以来、2度目のブルペンを終えた田中は「前回入ったときは、まだだいぶ寒かったですし、僕自身、本格的なピッチングというのは全然やってなかった段階だったので、様子を見ながらだったんですけど、今日は暖かくなってきて、よりいい投球ができたのかなとは思います」と淡々と振り返った。

 昨年は同時にブルペン入りしたサバシアや黒田のテンポのいい投球に「早く投げなきゃ」と焦ったこともあったが、2年目で余裕が出てきたようで「投げ急がないように、周りのピッチャー、こっちのピッチャーはどんどんどんどんテンポよく球数投げていきますけども、僕は僕のリズムがあるので、そこは意識しながらは投げてます」と落ち着いたもの。「着実に前回よりも今日、ときているので、順調なんじゃないかなと思います」と手応えを感じたようだ。

 やはり気になるのは6球投じたスプリットだ。右ヒジに負担がかかると指摘されているだけに“投球制限”などはかけられてはいないのか。そんな本紙の直撃に田中はニヤリとすると「去年も(キャンプに)いましたよね? だいたい僕ブルペン、あんな感じですよ。スプリットの球数も。多分、ブルペンちゃんと見てないから、わかんないですね~」と“反撃”してきた。

 そしてこう続けた。「去年もだいたいそのくらいと思いますよ。(全体の)球数的にもいつものセッションと同じくらい。(変化球も)そういうバランスで大体投げたので、いつも通りだったと思います」。軽口が出るということは、それだけ状態が良好ということだ。

 次回のブルペンは中3日空けた26日(同27日)になる予定。慎重に着実に、田中は開幕へ向けて階段を上がっている。