DeNAキャンプ訪問の松井氏 巨人キャンプと“温度差”

2015年02月08日 09時00分

DeNAナインの前であいさつする松井氏(奥左)

 ヤンキースや巨人で活躍した松井秀喜氏(40)が5日、沖縄入りし、DeNAの宜野湾キャンプを訪問した。前日まで視察していた古巣・巨人の宮崎キャンプでの動きと比べ、明らかな“温度差”も…。今回の所属球団以外のキャンプ初訪問は、松井氏にとってどんな意味を持っていたのか。

 この日の松井氏は午前中から慌ただしいスケジュールだった。宮崎から空路で沖縄入りすると、那覇空港到着後はDeNA関係者の運転する車で宜野湾のキャンプ地へ直行。球場の正面入り口で出迎えた中畑監督と熱い抱擁を交わすと、スーツの上からDeNAのスタッフジャンパーを羽織ってグラウンドへ足を踏み入れた。

 集まったベイスターズナインの前で「中畑さんにあまりにも強引に誘われたので来ちゃいました」などと白い歯をのぞかせながらちゃめっ気たっぷりにあいさつすると、一斉に大きな笑いと拍手が湧き起こった。

 しかし、ジョーク交じりに“しぶしぶ来た”アピールにも聞こえた第一声とは対照的に、この日の松井氏の動きからはこれまで以上の「ヤル気」が感じ取れた。

 球場に到着した直後の昼過ぎから中畑監督らとともにフリー、シート打撃で汗を流すナインに熱い視線を向け、最後の特打までグラウンドに居残り。全メニューが終了した午後4時半まで、じっくりと視察し続けた。前日を含めて2日間訪問した巨人宮崎キャンプでは両日とも特打が終わる前に早々と宿舎に引き揚げてしまっていただけに、その“温度差”が明確に出た格好だ。

 しかも、この日の宜野湾は10メートル以上の強風が吹き荒れ、最高気温も13度止まり。温暖な沖縄とは思えないような寒さの中、嫌な顔も一切見せなかった松井氏には、中畑監督も「あんな寒い中、最後まで見てくれた。彼は足が震えていたよ。たぶん、選手もそういうところを見てくれていると思う」と感謝感激だった。

 松井氏から約3分間にわたって助言を受けた筒香も目を輝かせながら「日本で一番のスーパースターですから…。お話しさせていただいて器の大きさを感じました」。

 視察初日を終えた松井氏は「最初は違和感があったけど、顔見知りの人もたくさんいましたしね。非常に心地良く見させていただいた」と満面の笑みで、巨人以外の他球団のムードを肌で感じることができたことに喜びを感じている様子。雑音に惑わされることなく、指導者としていい経験ができたようだ。