マリナーズの菊池雄星投手(30)は12日(日本時間13日)に本拠地シアトルでのダイヤモンドバックス戦に先発し、5回を6安打1失点、8三振1四球で勝敗は付かなかった。打者21人に76球でMAX96・9マイル(約156キロ)。防御率4・23。チームは4―5で敗れた。

 チーム今季トップの27度目の先発は素晴らし立ち上がりだった。初回、先頭アーメッドはカウント2―2からの6球目のカットボールで一ゴロ、2番マルテは2球で追い込むと3球目のチェンジアップでバットに空を切らせ、3番バーショも2ストライクから3球目の95・3マイル(約153キロ)の直球で空振り三振に仕留めて三者凡退。12球で終えた。

 続く2回はわずか9球で料理。4番ウォーカー、5番ペラルタをともにスライダーで連続空振り三振。6番ラモスは初球のカットボールで詰まらせて遊ゴロに打ち取った。

 3回は先頭の新人ビアーに1ストライクからの2球目に中越え二塁打を打たれると、続くヤングはスライダーで二ゴロを打たせて一死三塁。9番バンメーターにはカウント2―1からの4球目、91・4マイル(約147キロ)のカッターを捉えられ、二塁ベース寄りを守っていた遊撃手の左を痛烈に抜ける中前打を打たれ先制点を許す。1番アーメッドをカウント2―2から5球目のスライダーで遊ゴロ併殺に仕留め、この回を最少失点で切り抜けた。

 4回は先頭マルテを1―2から4球目の95マイルの直球で見逃し三振に仕留めるが、続くバーショには初球に深く守っていた二塁の前にバント安打を決められる。そしてウォーカーには1ボールからの2球目に投げたカッターをライナーで右前打され、続くペラルタにはカウント3―1からの5球目に四球を与え一死満塁。投手コーチがマウンドに来て一息入れると、ラモスを3球で空振り三振、ビアーをカウント1―2からの4球目、内角への95マイル直球で空振り三振を奪い、ピンチを切り抜けた。

 1―1と同点に追いついてもらった直後の5回は先頭から連続安打で一、二塁とされるも、マルテをカウント1―2から5球目のチェンジアップで空振り三振、バーショはカウント2―2からの6球目、90マイル(約145キロ)のカットボールで三ゴロに打ち取って無失点で終えた。残念ながらこの回限りでの降板となった。

 8月3日(同4日)のレイズ戦で7勝目を挙げた以降、7試合に登板するも2敗と白星から遠ざかっている。メジャー自身初の2桁勝利をあきらめるわけにはいかない。次こそ勝ち投手になる。