200イニング登板 ソフトB・佐藤コーチが摂津に過酷ノルマ設定

2015年02月03日 11時00分

佐藤コーチ(左)に見守られ練習に励む攝津

  鷹のエースは輝きを取り戻せるか。ソフトバンク・摂津が宮崎キャンプ2日目(2日)もブルペンに入り53球を投げた。見守った佐藤投手コーチは、昨季の不調原因を指摘した上で、完全復活に向けてアドバイスを送った。大黒柱の活躍に期待する同コーチは200イニング登板のノルマも課した。

 

 摂津の投球を見守った佐藤コーチは「早くいいときの状態に戻ってほしい」と切実な思いを語った。佐藤コーチといえば、ダルビッシュ(レンジャーズ)や田中(ヤンキース)らを球界のエースに育て上げた名伯楽。ホークスの新投手コーチとなった今季は、育成に加え「大黒柱の再生」も大きな任務となる。

 

 摂津は昨年、22試合に登板して10勝8敗、防御率3・90。右肩の筋疲労で途中離脱した影響があったとはいえ、2011年から3年間で46勝を積み上げた右腕にとっては物足りない数字に終わった。完全復活を期す今季は、キャンプ初日に続いてブルペン入りし、53球を投げ込んだ。「悪くないですね」と感触は上々。オフの自主トレからの調整、そしてキャンプの入り方と、今季にかける意気込みを感じさせる。

 

 その思いを感じ取るように佐藤コーチが動いた。摂津のキャッチボールとブルペン投球を見守ると身ぶり手ぶり指導。「(フォームは)ある程度ゆっくりいって、重心を低くしないと体が開いてしまう。もっと腕を振れればカーブはコントロールできるんじゃないかと思う。そうなればシンカーも(コントロール)できる」と摂津の現在の修正点を分析した。

 

 摂津は12年、13年の対楽天戦は9勝負けなしと抜群の相性を誇った。ただ昨年は1勝も挙げることができなかった。楽天の投手コーチ時代に鷹のエースの「輝き」も「低迷」も知る佐藤コーチだからこそ力が入る。摂津の完全復活には、伝家の宝刀・シンカーの精度を上げることが不可欠――。再生の青写真はしっかりと描かれている。

 

 佐藤コーチは摂津に「鷹の大黒柱」に見合った活躍を期待している。「143試合あるんだから200イニングは投げてほしい」。昨季134イニングの右腕にあえて厳しいノルマを設定したのは、エースの完全復活を確信する名伯楽の自信の表れでもあるようだ。