阪神、中日キャンプにも行く?松井氏の思惑

2015年01月31日 11時00分

中畑監督(左)の就任を祝う会に長嶋氏(右)とともに駆けつけた松井氏

 元ヤンキース、巨人の松井秀喜氏(40)が、DeNAの沖縄・宜野湾キャンプを視察に訪れることが発表された。松井氏は巨人の宮崎キャンプも訪れるが、古巣よりも先にDeNAが正式発表した。それどころか阪神、中日など他球団を視察する可能性もあることが明らかになった。これは今後「巨人とは距離を置く」というメッセージなのか。松井氏の思惑とは――。

 

 松井氏の「キャンプ問題」に、ようやく結論が出た。2月5日から3日間の予定で沖縄を訪れ、DeNAの宜野湾キャンプを視察する。巨人時代に打撃コーチと選手という関係だった中畑監督からのオファーに応じたものだ。

 

 これに先立ち、松井氏は2月3日と4日に巨人の宮崎キャンプを訪れる。これまでしつこいぐらい出し続けたオファーが実ったわけだが、正式発表にいたっていない。DeNAに先を越された格好だ。

 

 松井氏はなぜ、古巣の巨人だけではなく、DeNAも訪れるのか。古巣では「次期監督候補」として過剰なフィーバーが巻き起こり、現在指揮を執る原監督にも迷惑をかけることになる。松井氏でなくても顔を出しづらいのは当然だ。

 

 だが、DeNAではそんな心配も無用。気兼ねなく選手にアドバイスをすることもできるし、なにより「巨人OB」として特定の球団だけではなく「日本球界全体を見ていきたい」という国民栄誉賞にふさわしい、自身の信条をアピールすることもできる。実際、松井氏にはDeNAだけでなく、他球団のキャンプを視察する用意もあるという。

 

 まだ正式には決定してはいないものの、沖縄に滞在する5、6、7日の3日間のうち、6日はDeNAのキャンプ休日。嘉手納の二軍キャンプに足を運ぶ可能性もあるが、松井氏はこの日を利用して阪神がキャンプを行う宜野座、中日の北谷などを訪問することも「考えている」とのこと。

 

 すでに松井氏のもとへは、沖縄訪問を知った阪神、中日の関係者から「選手を見てほしい」との要望も届いており、中日には巨人時代に3、4番コンビを組んだ落合GMがいる。阪神には松井氏が少年時代、大ファンだった掛布DCがおり、川藤OB会長からは早速「キャンプに来てくれるだけでありがたい」とのラブコールが寄せられている。大きな注目を集めるのは間違いない。

 

 巨人にとっては面白くないだろうが…。近い将来、指導者として復帰することを考えた場合、今のうちにいろいろな球団のキャンプを見ておくことも、貴重な経験と割り切るしかない。

 

 いずれにせよ今春のキャンプでDeNA訪問を決めたのは「巨人だけの松井」ではないことを証明する、いいきっかけとなりそうだ。

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