広島の「2015年度カープグッズ内見会」が27日、マツダスタジアムで行われた。バラエティーに富んだ赤ヘルグッズはファンにも好評で、今年は目玉の黒田グッズのほかに「特大メガホン」や「カープ剣玉」など新たに330品目がラインアップに並ぶ。

 売り上げはバカにならない。昨年はカープ女子ブームも追い風となり、20億円を超えた。12球団で唯一、独立採算制の広島にとってグッズ収入は貴重な財源で、例年以上に力が入っているのにも理由がある。

 広島は昨年末に黒田博樹投手(39=前ヤンキース)の8年ぶり復帰が決まった。約20億円ともいわれるメジャー球団からのオファーを断っての古巣復帰は“おとこ気”として絶賛されている。ただ、球団側としてもこれまでの球団史上最高額を1億円も上回る4億円プラス出来高払いという破格の条件を提示する“おとこ気”を見せた。つまり、稼がないわけにはいかないのだ。

 今年は24年ぶりのリーグ制覇へのファンの期待も高い。グッズの企画・販売を指揮する松田オーナー代行は「定番商品に加えて、皆さんに気にしてもらえるよう、面白いものを増やしました」と話したが、チームの勝利とともにグッズ面での躍進は今年の“ノルマ”でもあるのだ。