新人研修での安楽の学ラン姿は球団指令だった

2015年01月14日 16時00分

学ラン姿の安楽(左)は100人以上の新人選手の中でも際立っていた

 楽天のドラフト1位・安楽智大投手(18=済美)が13日、東京都内で行われた日本野球機構(NPB)による新人選手研修会に出席した。参加した12球団の新人104選手(1人病欠)のほとんどがスーツ姿だった中、安楽はツメ襟の学ラン姿で登場。異彩を放った服装のチョイスには「球団のスーツが間に合わなかった」との事情もあったが「球団から学ランでいいと言われた」(安楽)こともあり、あえて独自路線を貫いた。

 

 もちろん安楽は自前のスーツも持っていた。それでも球団側が「学ランで」とオーダーしたのは「安楽には高ゲタの似合う昭和の野球選手を目指してほしい。松井秀喜さんのような素朴なイメージ」(チーム関係者)との戦略があるからだ。洗練された都会的なイメージではなく、高齢者からも孫のように応援される国民的選手に育ってほしいとの願いも込められているという。

 

 そのためにはメディア対応も重要となってくるが心配はなさそうだ。安楽は「両親には礼儀作法をしっかりしろと言われてきました。済美では返事練習がある。100回連続で『ハイ』と言うもので、ダメだと練習に参加できない」と受け答えに自信を見せる。実際にこの日の「話し方、インタビューへの対応」で元ニッポン放送アナウンサーの深沢弘氏(79)から模擬インタビューを受けた際には「元楽天の田中将大さん(現ヤンキース)のように負けない投手になりたい。どれだけ点を取られてもバックに信頼される負けない投手になりたい」とハキハキと回答。深沢氏からは「(しゃべりが)速いかな」と指摘されたが「98点」と高評価を得た。

 

 ちなみに深沢氏によれば「これまで100点は由規(ヤクルト)だけ。大谷(翔平=日本ハム)もよかったけど安楽君も遜色ない」。松井氏もときにユーモアを交えた受け答えで国民的スターとなっただけに、安楽も上々の滑り出しと言えそうだ。