エンゼルスの大谷翔平投手(27)は22日(日本時間23日)に「リトルリーグ・ワールドシリーズ(LLWS)」が開催されているペンシルベニア州ウィリアムズポートの聖地ラマディ・スタジアムを訪れ、リトルリーガーたちと触れ合った。この日のインディアンス戦は「リトルリーグ・クラシック」として同地で行われ、初回に右前打を放ち、一死後、アップトンの打席ですかさず今季19個目の盗塁を決めた。

 2007年に水沢リトルリーグでエースとして活躍していた大谷はLLWS出場がかかる全日本選手権大会に出場したが1回戦で船橋リトルリーグに0―2で敗れた。

 試合中に中継した米スポーツ専門局ESPNのインタビューに応じ、14年越しで実現した聖地訪問への思いを語った。

「僕も(ワールドシリーズ出場を)目指してはいたんですけど、ただ、僕らはここに来られるようなレベルではなかったので、少年時代に(テレビなどで)見ていた球場(ラマディ・スタジアム)を見ることができて、いい経験になったと思います」

 リトルリーガーたちにとって、大谷は今や最も憧れの存在。同局は大谷のサインをもらおうとスタンドで長蛇の列を作る選手やそのきょうだいたちの姿と、サインをする手を止めない大谷を映していた。

 エンゼルスの主砲トラウトは同局の放送席を訪れ、「僕にとって、この年代(11歳~12歳)での一番の思い出は、やっぱり最初に打ったホームラン。フェンスを越えたホームランだね」と振り返り、大谷については「説明できない(レベル)。まるで、リトルリーガーだ」と、メジャーでも二刀流を実現している同僚を称えた。

 三塁側スタンドで同局のインタビューに応じたマドン監督も大谷について「彼は大きくなった少年そのもの。日々を楽しんでいる」と語った。

 リトルリーグ時代からの「投げて打つ」を実践している大谷。現役のリトルリーガーに限らず全ての野球ファンのヒーローだ。