インコース攻めドンと来い! 鯉の天敵新井が打つ

2015年01月06日 11時00分

レッグプレスで全盛期並みの600キロを挙げた新井

 阪神から8年ぶりに広島に復帰の新井が5日、市内のトレーニングジム「アスリート」での自主トレを公開した。今季は「心機一転。初心に帰るつもりでいる」と古巣での復活を期す年となる。僚友である黒田がヤンキースから復帰したことを受けて、4番の座を奪うことを目標に設定。さらに赤ヘル打線が苦手としている阪神・藤浪の攻略にも意欲をみせた。

 

 新井が完全復活に向けて燃えている。ケガの影響もあり、近年のオフは納得のいくトレーニングはできなかったが、この日は下半身強化を目的としたレッグプレスで苦悶の表情を浮かべながらも全盛期並みの600キロを挙げる気合の入りよう。トレーニングを指導する平岡代表は「(シーズン終了直後は)筋力が3割くらい落ちていたが、今は全盛期に近いくらい戻ってきている」と太鼓判を押した。

 

 昨季はプロ入り後最少の3発に終わったが、2005年には本塁打王を獲得するなどもともとは一発が魅力。それだけに「長打というのは持ち味なので、そこを見せていければいい。それを出せるようにトレーニングしている」と、今後もパワーを発揮するために準備を進めていくつもりだ。

 

 そこまで気合が入るのは自らの復活を期す思いとともに、黒田の復帰も大きい。低迷期を支えた投打の2人は、ともに2007年オフにFAで移籍しただけに今回の“同時復帰”は「想像できることではなかった」(新井)と驚いたという。それでも当時はエースと4番の間柄。「そうなればドラマのような話。そこを目標にやっていきたいと思う」と再び黒田が登板する試合で4番を打つために猛アピールしていくつもりだ。

 

 また“カープキラー”の攻略にも乗り出す。阪神・藤浪に対して赤ヘル打線は1勝8敗と大きく負け越しており、天敵となっている。そんな藤浪は「インコースを攻めていきたい」と新井に対して早くも宣戦布告をしているが「『来るなら来い』という思い。プロとして真剣勝負の場なのでこっちも全力でいっていいものを見せられればいい」。かつてのチームメートを返り討ちにする気概をみせた。

 

「プロの世界は一年一年が勝負。それは同じだが例年とはまたちょっと違った感じがする。一からのスタートだと思っている」と初心で臨むつもりの新井。カープで輝きを取り戻しチームの24年ぶりのリーグ制覇に貢献するための準備に本気で取り組んでいる。