エンゼルスの大谷翔平投手(27)は3日(日本時間4日)に敵地アーリントンでのレンジャーズ戦に「2番・DH」で出場し、5回に右翼線二塁打、7回に二塁内野安打を放ち、今季30回目のマルチ安打をマークして5打数2安打、2得点。打率は2割7分4厘。チームは11―3で大勝した。

 弾丸ライナーに敵地のファンもどよめいた。3―1の5回先頭でマウンドは先発の右腕ライルス。カウント2―1からの4球目、内角に甘く入ったカーブをフルスイング。109・9マイル(約177キロ)の弾丸ライナーで右翼線を破り、楽々、二塁に到達した。Hのランプが点灯するのは3試合、13打席ぶりだ。

 驚足で驚かせたのは6―3の7回先頭だった。2番手の右腕サンタナと対戦。カウント1―1からの3球目、外角低めのチェンジアップを引っ掛けて二ゴロ。しかし、大谷は一瞬早く、一塁ベースを駆け抜けた。マルチ安打は今季30度目。スプリントスピードは驚異の秒速30・2フィート(約9・2メートル)。MLB公式サイトのサラ・ラングス記者は自身のツイッターに「秒速30フィート以上(9・14メートル)がエリート」と投稿した。大谷の今季平均は28・8フィート(約8・78メートル)で、平均30フィートは今季のメジャーでは6人しかない。それほどのスピードだった。

 初回無死一塁は1ストライクから外角低めのチェンジアップにタイミングを崩され左邪飛、3回無死一塁はフルカウントからの6球目、外角低めのカーブに空振り三振だった。9回一死無走者は3番手の左腕マーティンの前に二ゴロだった。

 現在、5勝の大谷は4日(同5日)のレンジャーズ戦で今季16度目の先発マウンドに上がる。1918年のベーブ・ルース以来となる2桁勝利&2桁本塁打を達成するためには白星を手にしたいところだ。38号を放って自ら援護できるか。