ツインズの前田健太投手(34)は27日(日本時間28日)に本拠地ミネソタでのタイガース戦に先発し、6回1/3を投げ1被弾を含む4安打1失点、5三振2四球で、勝敗はつかなかった。勝利投手の権利を持って降板したが、救援投手が追いつかれた。打者23人に91球。防御率4・40。チームは延長11回の激戦の末、5―6で逆転負けした。

 初回先頭バドゥに二塁打を許すなど一死一、三塁のピンチを迎えるが、4番カブレラを遊ゴロ併殺に打ち取り無失点で終えた。直後に味方打線が爆発。無死満塁で4番ガーバーが左中間に11号グランドスラムを放り込んで4点を先制した。

 3回二死からバドゥに高めのストレートを右翼へソロ本塁打を浴び、1点を返されるも、そこからスライダー、チェンジアップでタイガース打線を翻ろう、10人連続で打ち取った。

 5―1の7回、先頭グロスマンに左前打、4番カブレラを四球で歩かせ、5番カンデラリオの二ゴロで一死一、三塁となったところで降板。2番手の右腕ダフィーが次打者を三ゴロ併殺打に仕留めた。

 しかし、9回に登板した守護神ロブレスが大誤算。一死後、安打、二塁打、四球で満塁とするとからタイガースのハースに右翼スタンドへの同点満塁弾を浴び、試合は振り出しに。延長11回に1点を勝ち越され、敗れた。

 前田は7月、5試合に先発して1勝1敗、防御率2・35、被打率1割7分3厘と安定した投球を続けている。ここからチームに恩返しだ。