米スポーツ専門局ESN(電子版)やCBSスポーツ(電子版)など複数の米メディアは27日(日本時間28日)にエンゼルスのジョー・マドン監督が「圧倒的だ」と大谷翔平投手(27)のア・リーグMVP受賞を大本命視したことを大々的に報じた。

 26日(同27日)の本拠地でのロッキーズ戦に今季12度目のリアル二刀流の「2番・投手」で先発出場した大谷は投げては7回を5安打1失点、5三振1死球の好投で5勝目(1敗)を挙げ、打者では初回に先制適時打を放ち、直後に14個目の盗塁に成功し、2点目のホームを踏んだ。投げて、打って、走っての「SHO TIME」だった。

 
 今季のMVPは現時点では大谷と史上最年少の3冠王が視野に入るブルージェイズのウラジーミル・ゲレロ内野手(22)の一騎打ちの様相だ。26日の試合後、MVPレースの行方について質問されたマドン監督は、「私にとっては僅差でさえない。人々は拮抗していると話すが、彼に迫っている選手はいない」と太鼓判。「彼がやっていることは唯一無二のこと。現時点でだれかと比較することは非常に困難だ」と強調した。

 大谷の打撃成績は26日時点で打率2割7分7厘、35本塁打、76打点、14盗塁。投手成績は15試合で5勝1敗、防御率3・04だが、7月は3試合で2勝、防御率1・35とマウンドを支配している。

 レギュラーシーズンは残り2か月余り。ケガや故障をしないで走りきれば成績は付いてくる。50号、60号と積み重ね日本人選手初の本塁打王、1918年のベーブ・ルース以来の2桁勝利&2桁本塁打。20盗塁…。全てを達成してMVPに選出されれば、歴史的な1年になる。楽しみだ。