大谷フィーバーが止まらない!! エンゼルスの大谷翔平投手(27)は日本時間8日のレッドソックス戦で、元ヤンキースの松井秀喜氏を超えるシーズン32本目の本塁打を記録して、日本人初の大リーグ本塁打王も視野に入ってきた。歴史に名を刻み続ける“二刀流スター”の活躍に米国内はもちろん、国内メディアも連日の「大谷祭り」を展開し、一種の社会現象に発展。今オフのCM契約料の“爆上げ”も間違いない状況だが、実はすでにレジェンドアスリートたちを抜いて史上最高額に到達していた。

 新型コロナ禍で暗いニュースばかりの日本を照らすのは、世界の“二刀流スター”大谷翔平しかいない!

 連日の活躍にワイドショーからテレビ、新聞まで、どこもかしこも大谷一色だ。ネット上では、毎朝のように本塁打を打ったニュースを目にすることで、「もはやいつ打った本塁打か分からなくなってきた…」と混乱する人であふれている。また、「なおエ」なる新語まで登場。これはメディアが大谷の活躍を記した後に「なお、エンゼルスは敗れた」とチームの勝ち負けを短く報じる文章を略したものだ。

 普段は人気アイドルを表紙に起用することが多い女性週刊誌も、こぞって大谷を表紙に起用するなど、今や老若男女を問わず一種の社会現象になりつつある。

 さらに気が早いことに国民栄誉賞と、米国の国民栄誉賞に当たる大統領自由勲章を受章する可能性を報じるメディアも出るなど、報道は過熱するばかり。当然、連日の「大谷祭り」を展開するテレビ局も黙ってはおらず、オフに帰国するとみられる大谷をめぐっては各局が争奪戦を展開しているという。

 まさに大谷フィーバーといったところだが、いったい、この人気はどこまで高まり続けるのか? アスリートに限らず芸能人などの“価値”を表す一つの指標にCM契約料があるが、取材してみると衝撃の事実が明らかになった。

「1社あたり3000万円が一流芸能人の証しと言われるなか、現在の大谷のCM契約料は、その3~4倍の1億5000万円から2億円。ちなみにフィギュアスケートの羽生結弦が8000万円、浅田真央が1億円、同じ大リーガーだったイチローが1億円、松井秀喜が1億5000万円といわれている」(広告代理店関係者)

 テニスの大坂なおみ(23)や錦織圭(31)、今年のマスターズを制したゴルフの松山英樹(29)も億超えとみられるが、それでも空前のフィーバーを起こしている大谷の方が頭一つ抜け出ているとみられる。

 CM契約料にはスポンサーが行うイベント出演などの付帯オプションが含まれていたり、契約年数によって単年の金額も変わってくるため一概に比較はできないが、額面の比較では大谷はすでにレジェンドアスリート超え。歴代トップの“価値”をたたき出していた。

 もし、今後、本塁打王を取ろうものなら、いったい“価値”はどこまで上がってしまうのか?

「CM契約料は3億~5億円の幅で動くことになると思いますが、正直、青天井とも言える。というのも基本的に今後のCM契約は1業種1社に絞るので、まず枠自体が少ない。さらに広告ターゲット層が老若男女と非常に広く、独身でノースキャンダル、なおかつ二刀流に挑戦しているイメージがどの企業にもマッチするので、非の打ちどころがないんです」(前出関係者)

 現在大谷がCM出演している企業は、日本コカ・コーラ(飲料)、明治(食品)、三菱UFJ銀行(金融)、東京西川(寝具)の4社。今や“二刀流スター”はあらゆる面で規格外の領域に足を踏み入れているが、全く予期しなかった経済界からも熱い注目を浴びているというから驚きだ。

「大谷がスポンサー契約を結ぶスポーツメーカーのアシックスやデサントの株価が、シーズン開幕後から30%以上も上昇した。市場関係者の間には大谷の活躍との関連性を指摘する人もおり、今や『打者と投手だけじゃない、株価も上げる3刀流だ』なんて声もある」(経済評論家)

 現在は打者としての成績が突出しているが、これで投手としても同等の成績を残したら――。いまさらながら、同じ時代にとんでもないスーパースターが生まれたものだ。