女性に対する性的暴行の疑いで警察の捜査および米大リーグ機構(MLB)の調査を受けているドジャースのトレバー・バウアー投手(30)に対し、MLBは2日(日本時間3日)に7日間の休職を言い渡した。

 MLBは「調査はなおも進行中です。事件としての立証はまだされていませんが、我々はバウアー氏に対し、直ちに7日間の運営上の休職を与えることを決定しました」との声明を出した。
 MLBは選手会の同意を得れば、さらに7日間、休職期間を延長することができる。

 MLBの決定を受け、バウアーの共同代理人は声明を発表。

「我々は、最初に出した声明通り、女性の主張に対し、全力で反論します。バウアー氏はMLBの休職判断に対し、ドジャースの球団やチームメートらへの迷惑を少しでも減らすために、申し立ては行いません。休職は、懲戒処分ではなく、MLBの調査結果を反映したものではありません」

 ドジャースは問題発覚直後、バウアーを4日(同5日)に先発登板させる予定だった。ロバーツ監督は2日のオンライン会見で「ブルペン投手リレーで乗り切ることになりそうだ。この件はチーム内でおのおのの頭にあるだろうが、パフォーマンスに影響することはない」と語った。

 バウアーと4月と5月の2度にわたり性的関係を持った女性(27=サンディエゴ在住)が性行為中に合意のない性的暴行を受けたと訴えており、パサディナ署は捜査中だ。女性が6月28日(同29日)に報告書を提出したロサンゼルス上級裁判所は同29日(同30日)にバウアーに対して女性との接近禁止命令を下した。23日(同24日)に公聴会が開かれる予定だ。